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2月8日に発表された平成31年度の神戸市予算案。昨日は都心やウォーターフロント地区の開発関連に割かれた予算について取り上げましたが、本日は各郊外拠点の整備や市内広域に渡る都市計画についての予算案に触れたいと思います。
市街地西部地域の活性化
新長田駅前広場の再整備検討 (バスロータリー等)
新長田合同庁舎の整備
湊川公園北地区優良建築物等整備事業の推進
県市が連携した市街地西部活性化の推進
中央卸売市場西側跡地において、兵庫県が予定している「県庁発祥の地整備事業」との連携
今夏の新長田合同庁舎の竣工に合わせて、駅前広場にロータリーを整備する他、地下通路をリニューアル。湊川ではミナイチ市場と市営住宅を建て替え。イオンモール神戸南の隣接地に兵庫県の初代県庁復元計画に市有地の提供を行います。
名谷地区
名谷駅の美装化・駅前再整備計画の策定市有施設を活用した働く場と地域活性化の場の整備
市営地下鉄西神・山手線では三宮-西神中央の中間点にあたる名谷は乗降客数が54,000人で三宮に次ぐ二位の規模を誇る拠点駅です。駅前の商業施設も充実し、地下鉄沿線では成熟した住宅都市です。ブラッシュアップによって拠点性に磨きを掛けたいところ。
西神中央地区
西神中央駅の美装化
西区新庁舎、文化・芸術ホール、(仮称)新西図書館の整備
西神中央駅から西区新庁舎や文化・芸術ホール等への歩行者動線の検討
中央広場(プレンティ広場)の利活用の検討
西神中央は地下鉄沿線のターミナルとして、神戸市内最大の郊外拠点としての再生が必要とされています。住民の高齢化による市内最大のニュータウンの衰退化に歯止めを掛ける為、西神中央駅周辺の再整備は駅の美装化、新庁舎の駅前移転、文化・芸術・図書館の拠点を駅前に整備、中央広場の活性化等、駅前エリアの集客拠点性を高めます。
垂水地区
垂水駅周辺の公共・公益施設垂水中央東地区市街地再開発事業の推進
JR垂水駅前は中央東地区で大規模再開発が計画されており、この推進に合わせて駅周辺に点在する体育館の統合して全天候型のスポーツ拠点とする他、小学校の建て替え、総合病院の誘致等、子育て世代にアピールできる街へ再生。
鈴蘭台地区
鈴蘭台まちづくり検討(鈴蘭台幹線)北鈴蘭台駅前地区市街地再開発事業の推進
西鈴蘭台駅前の再整備検討
進行中の神鉄鈴蘭台駅前の再開発に加えて駅前広場、鈴蘭台幹線沿いの開発を進めます。また北鈴蘭台駅前の再開発に着手。西鈴蘭台駅前も再整備を検討。
国際コンテナ戦略港湾の推進
高規格コンテナターミナルの整備、ハーバーハイウェイ(港湾幹線道路)のETC整備検討等
広域幹線道路の整備促進
大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)、神戸西バイパス等の整備促進
内航フィーダーが奏功してコンテナ取扱数が過去最高を記録した神戸港の整備を更に進め、今後は北米と東南アジアの中継港としての拠点化を狙います。起工した大阪湾岸線西伸部の工事を進める他、神戸西バイパスの整備も促進。
六甲山・摩耶山の活性化
客船誘致の強化
須磨海岸エリアの再整備
須磨海づり公園の復旧・魅力向上検討
インバウンドを含めた集客観光の為の施策強化として、既存観光資源の活用を進めます。六甲山・摩耶山の夜景は高いインバウンド効果を持っています。また須磨水族館や周辺エリアを含む須磨海岸エリアの再整備、台風で被害を受けた後、営業再開の目途が立っていない須磨海づり公園の復旧と民営化による魅力の向上を検討します。神戸の元来、持つシティリゾート性の追及と向上を図ります。クルーズ船強化策として、第3と4突堤間の一部を埋め立てて、観光バスのヤード拡大を図り、混雑緩和によって誘致力を高めます。
某政党が三宮一極集中を批判しているせいではないと思いますが、都心だけでなく既存の市郊外拠点の再整備を一挙に着手する予算が取り付けられる模様です。今夏には川崎市にも人口を抜かれるとみられており、市長は人口規模は追わずに上質性を深めるという、捉えようによっては「負け惜しみ」とも言えるコンセプトを掲げました。しかし対応策は結局は人口減少に歯止めを掛けようとする事には変わりありません。危機感を表す事についておかしなプライドは足枷にしかなりません。スマートに事をこなす姿勢ではなく、貪欲に、そしてしたかかに、そして時には強引にならなければ打開できる状況ではないのです。今回の予算案はメディアに「積極型」と評されてはいますが、まだスピード性や具体化・実現化については満足できるレベルには達していません。ようやくここまで来たといった感が強いでしょう。本来であれば、3年前に今の状況があるべきでした。ここからの遅れはもう待ったなしで許されません。来年度には神戸市の組織改革も実施されるようですので、スケジュールの加速を期待しない訳にはいきません。
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とはいっても事故や工事が増えないようにお願いしたいです。
万博や五輪が神戸経済に影響を与えるとは、
そう簡単なものではないと思っていますゆえ。
神戸市民はこの勘違い市長の審議を問うべきです。
結局は来年度も議論と調査ばかりで何も進捗しないようですよね。
どう考えても交通インフラの整備が必要な時に、逆に新しいインフラ整備不要な政策。市営湾岸線の赤字は分かるけど、今やアクセス不便なところに人が住まない時代です。
オリンピック、万博、IRなど主要イベントに絡まない、いや絡もうとしない坊っちゃん脳はいかがなものでしょうか。
このまま神戸は終わってしまいそうです。
そもそも神戸市は、全て自分たちの裁量で街づくりをやろうとするから、総花的な予算案になるのです。また、どの地域からも文句が出ないように過剰に遠慮した「八方美人」の側面もあります。
民間の投資で可能な部分は民間に任せることもときには重要です。
たとえば、神戸市が地下鉄と阪急との直通運転を期限付きで約束すれば、その代わり阪急は喜んで西神中央駅や名谷駅のリニューアルをしてくれるかもしれません。鈴蘭台や新長田はともかく、西神中央や名谷や垂水などは民間投資を十分期待できるほどの活力を現在でも持っており、そうしたところにまで公共施設以外に税金を使うのはいかがでしょうか。もっとも垂水は公共施設中心のようですが。
名谷地区、「駅前再整備」はわかるのですが「市有施設を活用した働く場と地域活性化の場の整備」とは何なのでしょうか?「市有施設を利用した働く場」が特にわかりません。
31年度予算案発表の記者会見動画見ましたけど、新聞記者が「財政が厳しい中でも、積極投資に踏み切る意味とは?」とかいう質問を投げ掛けているのを見て呆れましたね。たしか神戸新聞の記者だったかと思いますが。
震災以降、街の新陳代謝が進まずその光景に慣れてしまった結果、いま神戸市が置かれている状況を認識していない能天気な市民が増えたんですかね。
この予算編成は積極型といえば積極型ですが、神戸を他の都市に追い付こうと思えば、まだまだ全然満足出来るものではありません。もちろん額が全てではなく、毎年のように「○○の検討」といった文言が並んび、一向に物事が進行していない状況にこそ問題があるのですが。
最近ヤミ専従が問題に取り上げられていますが、そんな事を槍玉に上げて市政を停滞させている場合ではありません。(もちろんヤミ専従自体は大問題ですが。)
芦屋ですら市が130億かけて駅前整備してます。
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1806/15/news035.html
神戸市長は何年も前から、人口減少社会に向け「立地適正化計画」を進めてコンパクトシティを目指そうとしていますね。(共産党が全力で反対していますが)
新年度予算の「郊外拠点駅の再整備」はいよいよ本気で動き出したのかという感想を持ちました。
拠点となる駅を整備する所まではある程度想像できますが、その先不便で過疎化した街を「縮退」させていくところがどうにも想像できません。具体的にどんな地域を想定しているのか、住み替えに強制力はあるのか、実現するとしても何十年とかかる話でしょうが、興味を持って先行きを見守りたいと思っています。
コンパクトシティ化(時間はかかるでしょうが)に加えて空家問題と認知症対策。市長任期中に一番力を入れて取り組みたいことはおそらくこの3本柱なのでしょう。
他の方も書かれていますが、神戸は民でできることも官主導でやろうとしている感は本当に拭えませんね。
神戸で生まれ育ち、今でも神戸を愛していますが、そんな神戸を離れ、外から見るようになって率直に思うのが、神戸つまらないなって。都市間競争に勝ち抜くことを考えていると言ってるわりには、民の力を最大限に活かさないものに過度な期待などするだけ無駄だなって。今のままだと悲しいですが、大阪と京都に人持っていかれて終わりです。
辞任した明石市長ですが、
例の言葉の選択は間違えてましたが
何が何でも立ち退きを成功させて駅前の国道を拡張させる
という内容は非常に正しかったですし
なによりも熱意の表れでもありました。
我がお公家市長様は人口減少を受け入れ
量より質を高めるとか言ってますけど
明石や西宮や大阪市は増加しているわけで
負け惜しみにすらなっていないんですよねえ。
明石市長のアグレッシブさを少しは見習おうと
思わないんですかね。
橋下徹氏は、辞任した明石市長のあの発言を強く批判しています。おそらくその背景には、橋下氏は政治家時代、言葉遣いの部分で責任を追及されないように可能な限り言動に気をつけていたということがあるのだろうと私は推測します。アンチ橋下は多かったはずですから。橋下氏の場合、もしも相応しくない職員がいれば、冷静に人事権を行使したのだと思います。
しかし個人的意見としては、大阪府や大阪市に比べて明石市はかなり規模の小さい自治体ですから、そう簡単に人事異動というわけにもいかず、どうしても嫌な職員とも付き合わざるを得ないことが大きな自治体よりも多いのではないでしょうか。そのように考えると、もちろん市長の発言はダメですが、ある意味では納得できるところです。
もっとも神戸市とは関係のない話ですが。人事権の行使をせず、職員を指導することもせず、ラクな商売をしているのだろうと思います。
すいません。
「事故や工事」ではなく
「事故」です。
訂正させて下さい。
民間は神戸を捨てているのでしょうか。