特集・シリーズ

神戸市が令和3年度の予算案を発表 その2 市庁舎周辺/ウォーターフロント地区再整備に関する重点投資項目


市役所周辺エリアへの投資


市庁舎再編関連

本庁舎2号館の再整備 7.01億円


  • 2号館の再整備に向けた事業者の公募・選定
  • 現2号館の解体・撤去⼯事
  • 連絡ロビー・エネルギー施設の整備
解体工事を開始している神戸市役所本庁舎2号館は10月末までに既存建物の地上部撤去を完了させ、まず南側の敷地に地上8階建の連絡ロビー・エネルギー施設を11月に着工します。この施設は23年12月には完成しますので、北側に建設する新庁舎・集客施設の新ビルの建設は24年1月からと予想されます。来年度中に事業者公募・決定し、22年度以降設計・⼯事としています。

新中央区総合庁舎の整備等 6.9億円


  • 新中央区総合庁舎の整備及び周辺道路の再編
  • 磯上公園内での新体育館整備及びポートアイランド新グラウンド整備
本庁舎3号館跡で建設中の新中央区総合庁舎は工期を短縮して、22年度前半に竣工・供用開始を目指しているようです。これによって雲井通5丁目再開発も22年度後半には着手できる可能性が出てきました。また新庁舎の建設に伴って同庁舎が接する東町筋の道路整備も行われる予定です。



新中央区総合庁舎内に収まりきらなかった機能については磯上公園内に新体育館を建設して代替します。4月に着工し、来年度内には供用を開始する予定です。また体育館建設によって機能を失う磯上グラウンドは、ポートアイランドに新グラウンドを整備する事で代替する連鎖型の再編を実施。

東遊園地の再整備・活性化 8.67億円


  • 東遊園地の再整備、にぎわい拠点施設の整備
再整備基本構想・計画の策定が完了し、いよいよ来年度に再整備工事に着手します。既に建設工事が開始されている園内南側の「こどもの本の森 神戸」と合わせて、園内北側より工事を開始。アーバンピクニック等の集客拠点施設を中心に東遊園地を大幅にリニューアル。2年の工期を掛けて、全体整備を完成させます。また同園が接する東町筋や葺合南58号線再整備も同時に実施されます。

税関前歩道橋のリニューアル 4.67億円



税関前交差点の歩道橋をコンペでデザインを決定した新歩道橋に再架橋します。東遊園地から緩やかなスロープで導かれ、みなとの森公園や再開発の進む新港町方面へと誘うアクセス路としての機能を担います。今夏に着工、23年春の完成を目指します。

ウォーターフロントエリアへの投資


ウォーターフロント地区の魅⼒向上



ウォーターフロント地区の再開発 48.83億円


  • 新港第1・第2突堤間の⽔域活⽤及び次期再開発の事業化推進
  • 中突堤周辺地区の再整備の推進(ポートタワーリニューアル等)
  • ウォーターフロント回遊性向上に向けた調査・検討
  • 新会社設⽴による官⺠連携の取組み強化
再開発の一部が完了する新港第1突堤西地区に引き続き、第2突堤とその基部、そして1-2突間の水域の開発を進める準備を整えます。2突と基部及び水域開発の事業者は公募によって来年度内の決定を予定。中突堤の再整備はポートタワーのリニューアルから開始。リニューアル後は民間事業者に運営を委託。ウォーターフロントの回遊性向上に向けた調査・検討は既に報道のあったロープウェイ建設やメリケンパークと1突間の歩道橋架橋等の検討を意味しているものと思われます。ウォーターフロント地区の再整備に新会社の設立検討が図られる事も興味深いです。

新たな公共交通システムの導⼊ 0.5億円


  • BRT・LRT導⼊検討
4月より連接バス「ポートループ」がプレ運行を開始、7月より本格運行が始まります。

ウォーターフロントの賑わいづくり 3.49億円


  • メリケンパークの賑わいづくり
  • 新しい分散型花⽕イベントの開催
フラワーロードを中心として市庁舎・東遊園地の再整備を行う南北軸とその南側で新港町からメリケンパークへと連なる東西軸を結んで都心・ウォーターフロントの回遊性を飛躍的に向上させる為のプロジェクトが本格的に開始されます。構想及び基本計画策定はほぼ完了し、後は実行に移すのみという段階に達しました。これからが正念場です。
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