磯上通7丁目に完成したテナントオフィスビル。NTT都市開発が計画した地上9階建の建物ですが、同社の運営は行われず、完成後はJUSTスクエア神戸駅前のように転売する目的での開発だったものと思われます。
よって建物名称は竣工後も存在しない状態が続いていました。しかし現在はUD三宮ビルという正式名称が与えられました。最終的にはNTT都市開発の自社運営ビルであるUDブランドの建物として運用が開始されました。一方、三宮メディカルセンターという別名も与えられています。
その名が示す通り、クリニックや薬局等を集める医療モールビル化へと転換を進めるようです。当初は通常のテナントビルとして、サービス系や飲食店、オフィスの入居を想定して、テナントを募集していました。しかしテナントの集まりが良くなかったのか、メディカルセンターとしての歩みを進める事になりました。1階には日本調剤三宮薬局が開業。
そして3階にはとよだ内科・内視鏡クリニック、4階にはTAKAYO乳腺クリニックが入居。残る2、5〜9階6フロアはテナント募集を継続しています。
このJR三ノ宮駅から至近距離にあるこのエリアでそこまでテナント集めに苦戦する事は意外でした。確かに駅から南や東に向かう主人流からは多少外れてはいますが、周囲にはテナントビルも多く立地します。
同時期に建設されたGROOVE神戸三宮BLDGもテナント集めに苦戦しています。竣工から1年以上が経過しましたが、現在までに3階のみにテナントが入っている模様です。
フラワーロードの東側となる三宮東エリアは、雲井通の再開発が完了すると、大きく人流が変わり、変化を遂げるポテンシャルを持っていますが、やはりまだ再開発ビルは建設の途上にあり、開業するまでは変化を待つ必要がありそうです。
そんな中で新たな開発用地が近隣に出現しました。磯上通6丁目にあったJMTビルが解体されました。
立地的には新たなテナントビルを建設してもおかしくない場所ですが、前述の2棟のビルが苦戦している状況から、テナントビルを建設するタイミングではありません。暫くはパーキングとして暫定利用し、雲井通の再開発完了を待ってから新たなビルを建てる流れが無難かと思われます。ただ安易に賃貸マンション化は避けて欲しいところです。
磯上通7丁目・UD三宮ビル メディカルセンター化が進み始める 近隣には新たな開発用地も生まれる
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク