神戸真珠会館

日本真珠会館再生事業 (仮称)神戸旧居留地PJ 既存建物の解体完了 今月より新築建物着工予定



建て替え構想がなかなか思うように進まなかった旧居留地の神戸真珠会館。最終的には土地を定期借地とし、大手不動産会社に建物を建設して貰い、その低層階に入る形での再建を果たす事になりました。



往時の神戸真珠会館。レトロな外観が特徴となっていた建物は昨年11月より解体工事が進められてきました。



その解体工事が遂に完了し、今月よりいよいよ新築工事が開始される予定です。



計画されている建物は、地上13階 地下1階 高さ42.5m 延床面積約5,802平方メートル 鉄筋コンクリート造で、1-2階に神戸真珠会館とし、「神戸パールミュージアム」「入札を設け、3-13階は分譲マンションとなります。



事業を推進するのは東京建物。同社から今回のスキームを日本真珠輸出組合に提案したのでしょうか。建て替え資金の調達を相談された銀行が仲介したのかもしれませんね。



宗教法人や社団法人等が都心エリアに保有する不動産を活かしたい、老朽化した建物を建て替えたいという案件に定期借地権を活用したマンション開発を組み合わせるという手法が非常に増えています。



この土地は実に三方をタワーマンションに囲まれており、住宅立地としては需要を望める場所です。旧居留地内では1階に住戸機能を設けてはならないので、住宅建築の場合、1階にはテナントを入れる必要性が生じますが、このエリアは人通りもあまり多くなく、テナント誘致は苦戦しやすい環境です。その点、真珠会館がここを補うという事も合理性が高いと言えます。



この物件の東側高層階はパークビューが広がり、ルミナリエ開催時には自宅から光の彫刻を眺められる特権が付いてきます。分譲価格は定期借地方式によってある程度は抑えられるのでしょうか。



近隣で計画されている神戸・甲陽音楽ダンス&アート専門学校の増築プロジェクトは、建設予定地のパーキングは閉鎖されたものの、なかなか着工に至る兆しがありません。建築費高騰によって、時期を見定めているのでしょうか。

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