老朽化の進んだ事によって、かねてより建て替えを模索してきた神戸旧居留地・東町と伊藤町にまたがる神戸真珠会館は、その開発手法について、定期借地権が設定され、他社に取得し貰う事で建て替えの資金を調達する選択が行われました。これに応じたのが東京建物です。昨年10月に定期借地権設定契約締結を行い、11月より既存建物の解体工事に着手しました。
現在、東京建物が発注した解体工事はツバサ建業が施工しており、5月末までに地上部の解体撤去を終える予定です。東京建物の住宅事業部が絡んでいる事から開発内容は分譲マンションとパールミュージアムの複合ビルとなるものと予想していましたが、東京建物と日本真珠輸出組合が共同発表を行い、その開発概要について明らかにしました。
計画されている建物は地上13階 地下1階 延床面積約5,802平方メートル 鉄筋コンクリート造です。1-2階を新たな神戸真珠会館とし、真珠の魅力を伝える模型等を展示する「神戸パールミュージアム」や真珠の入札を行う「入札会場」を設ける予定です。3-13階は東京建物の分譲マンション「ブリリア」となるものと思われます。
旧居留地内に計画されている建物として、高さ31m以上に位置する10-13階の4フロアはセットバックが施され、東遊園地を望むパークビューが売りとなる東面にはカーテンウォールを採用する斬新なデザインが特徴です。
解体工事が完了後、今年6月末から複合施設の本体工事に着手。2年の工期を経て、完成は2026年6月を予定しています。敷地面積は743.79平方メートルの為、神戸市の住宅建設の規制は課せられません。旧居留地内の新規住宅供給は、ベリスタ神戸旧居留地以来の15年ぶりとなります。
東京建物・日本真珠輸出組合が「日本真珠会館」跡地の開発計画を発表 2026年6月に複合施設が完成予定
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