神戸アリーナ

新港第2突堤再開発事業 優先交渉権者決定!NTT都市開発等が1万人超規模のアリーナを建設!ウォーターフロント・神戸の起死回生起爆剤になるか!?



ビッグニュースが飛び込んできました!!神戸市は昨秋より公募を開始した新港第2突堤再開発事業の優先交渉権者にNTT都市開発を代表企業とするグループを選定した事を発表しました。同グループが提案した開発概要は1万人超収容規模のアリーナを中心とした複合集客施設です。

世界に誇れる、世界とつながるウォーターフロント
“KOBE Smartest Arena



提案内容としては、公募対象地約19,340平方メートルの中央に地上5階 高さ30m 延床面積25,301平方メートルのアリーナ棟を建設。プロスポーツ興行、国内外トップアーティストによる音楽興行、MICE等の多様な興行や演出に対応できる1万人超規模の世界水準の最先端アリーナを目指す予定との事です。



この他、アリーナの北側には最大3,000人を滞留し、様々なイベント対応が可能なオープンスペース「プラザ」を整備。

第1突堤に面するアリーナの西側には水際緑地をつなぐ歩行者専用の街路空間「コリドー」を整備し、これに沿って飲食店舗やオープンテラスも計画します。

当ブログでもこれまで、読者の皆さんから音楽ホールばかりを整備しようとする神戸市に対し、最新アリーナの整備の必要性を強く説くコメントを何度も頂いていました。

次々に大型アリーナが誕生し、更に新たなアリーナ計画も目白押しな首都圏に対して、そもそも関西エリアには1万人以上規模のアリーナが極端に少なく、老朽化した大阪城ホール(1.6万人)のみです。直近では吹田市の万博公園に世界的規模のアリーナを建設する構想が浮上しており、規模が中途半端で古い神戸のワールド記念ホールは競争力を大きく損なわれる恐れがありました。

 

神戸起死回生のゲームチェンジャーになる可能性!?

この新アリーナの持つポテンシャルや見込める経済波及効果は大きな可能性を秘めています。年間の集客効果は100万人を想定しています。この100万人は神戸市は無論の事、関西一円に加えて、大きなアリーナの存在しない中四国エリアを含めた広域圏からも集客を期待できます。1万人規模のイベントで年間100万人を集客すると、単純計算で3~4日に1公演を行う事になり、ウォーターフロントや都心エリアの集客効果が高められます。広域圏からの来神客は都心エリアでの長い滞在時間や市内での宿泊を見込む事もできるでしょう。最寄駅となるJR三ノ宮駅や各社私鉄神戸三宮駅も数千人単位の乗降客数増加が期待でき、雲井通再開発で誕生する新バスターミナルに集積する路線網は広域圏からの新アリーナへの集客を後押しするでしょう。

惜しむらくはアリーナの規模が1万人超に留まる事ですが、南側には「今回提案」として整備される駐車場が存在します。これは需要によっては将来的に拡張の余地を残している事を示唆しているのでしょう。2万人規模への規模拡大を目指す事も可能かもしれません。

ウォーターフロント新エリアのランドマーク的存在としてその景観上におけるシンボル性もこの開発に対して大きな期待が寄せられます。バスケットボール男子Bリーグ2部「西宮ストークス」は24-25年シーズンからこのアリーナを本拠地とする方針を発表しました。

 

新港突堤西地区が飛躍的な発展を遂げる



イメージパースではアリーナ西側の「コリドー」に面した第1・第2突堤間にある水域も親水賑わい空間に転換されている様子が描かれています。この水域やアリーナの建設される突堤の基部(現住友倉庫)の再開発についても来年度中に開発事業者を決定する予定で、このアリーナの建設がこれらの周辺開発や現在、先行開発されている新港突堤西地区を含めた全体の底上げを行う役目も担うのかもしれません。新アリーナは22年度に着工し、2024年度のオープンを予定しています。アフターコロナを見据えた今回の素晴らしい民間大型投資計画。今後の新港町地区は神戸のゲームチェンジャーとして非常に熱いエリアになりそうです!
関連記事
神戸アリーナ

新港第1・2突堤間の水域活用に向けての整備工事が本格化 全く新しいウォーターフロント・親水空間の誕生へ

2024年3月25日
こべるん ~変化していく神戸~
新港第1、第2突堤の間の水域は、第2突堤のジーライオンアリーナ神戸の建設と合わせて新たな賑わいを生み出すウォーターフロント施設として …
神戸アリーナ

新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業 神戸アリーナプロジェクト開発計画 準備工事に重機が投入される!

2023年3月22日
こべるん ~変化していく神戸~
来月の本格着工に備えた準備作業が開始されている神戸アリーナ建設予定地の新港第2突堤。施工者の大林組が既に北側の基部に建設事務所の設置 …
神戸アリーナ

ジーライオン神戸アリーナ 水域先端の防波堤海上部分の構築も開始される!1万人規模の抱える落とし穴と起死回生プランとは?

2024年3月12日
こべるん ~変化していく神戸~
新港第2突堤で順調に建設工事が進んでいるジーライオンアリーナ神戸。次世代の神戸ウォーターフロントの要になり得る施設として大きな期待が …

POSTED COMMENT

  1. 新神戸人 より:

    これはなかなかびっくり仰天なニュースですね!
    首都圏で巨大アリーナの建設予定がいくつもあって凄いなぁ、
    関西にも少しは作って欲しいと思っていましたが、まさか神戸に出来るとは!

    どんなイベント開かれていくのか 今から楽しみです

  2. mz より:

    プレスリリースでは、座席数は「固定席、可動席で8千席」とされています。アリーナ部分の仮設座席を3000席と仮定すると、新アリーナの最大収容人数は11000席ぐらいの予想でしょうか。使いやすい規模だと思いますし、稼働率や採算も期待できそうです! 懸念は駅からやや遠い点ですが、是非ポートループの増発に繋げて欲しいですね。

  3. H より:

    ベイエリアがどんどん充実していきますね
    神戸コレクションもここで開催されるんですかね
    アリーナも出来ますしメリケンと新港町の回遊性を高めるためにも余計に橋は必要ですね

  4. 元町住人 より:

    やっと若者にも支持される開発が出てきました!今までに無いぐらいの期待度です。かなり楽しみですね。

  5. kkbb より:

    やっと神戸に大規模アリーナが誕生しそうで何よりです。
    クラッシク専用音楽ホールや図書館新設は若い人には響かないでしょう。
    本来はポーアイにこのような構想が出てきても良かったんですが、
    正直ショボい話題ばかり。
    ちなみに今回主導しているのは港湾局です。
    みなと総局などが再開発のアクセルで、都市局がブレーキになっている
    本来、逆でしょうがね。誰かさんが積極的に関与してる関係ですかね。
    このアリーナで神コレやアイドルコンサートはバンバンやってほしいです。
    そうすればビルオタで有名なあの人も神戸にやってくるでしょうね(笑)。

  6. 神戸太郎 より:

    港の活性化策として素晴らしい計画だと思います。水際の飲食店のストリートも良いですね。
    今回の完成予想図も十分カッコいいのですが、できれば、著名建築家に依頼して50年後、100年後も神戸(港)のランドマークになる建築になることを願っています。建築家の名前と、洗練されたデザイン、ウォーターフロントというロケーションで、注目度が急激に高まります。(国内だけでなく、世界の建築雑誌に取り上げられるようなものにならないとダメ。NTT開発に期待したい!)

  7. ひろ より:

    一万超えだから12000くらいかもですね。
    ワールドとの併用でどんどん神戸に人を呼ばないとですね。ホールとの共存も。

  8. S.Y. Kobe より:

    これは素晴らしい! 1万人を超える規模の最先端アリーナを神戸のウォーターフロントに事業提案頂いた企業連合に大感謝です。プロスポーツ、トップアーティスト公演、MICEに対応し、年間100万人の集客を見込める施設ですから新港突堤西地区再開発の大きな核と成りますね。

    引き続き住友倉庫敷地を始め後背地に相乗効果が見込める施設が整備されそうですが、この多目的アリーナに対応出来る国際級ホテルや国内外のフィンテック企業の入居を見込むオフィスタワーなどが集積して欲しいところです。

    また、懸案であるポートアイランドの老朽化した国際展示場の更新(拡大・高機能化)にあたっては隣接するこれも老朽化が進むワールド記念ホールエリアも含めて計画する自由度が広がる為、思い切った拡大が可能となります。こちらにも相乗効果がありそうです。

  9. より:

    新港町ビッグニュース楽しみですね。コリドーや周辺の親水賑わい空間もいい感じです。このような場所があればアリーナを利用する方も、散歩や観光だけの方も楽しめますから賑わいを作るという観点からも大事ですよね。
    次は住友倉庫、三菱倉庫の再開発でこの一帯は神戸屈指の集客エリアになりますね。

  10. Sannomiya Worker より:

    すばらしい計画ですね。素直に喜びたいと思います。
    あとはデザインですね。
    出来れば突堤の先端にアリーナを建設し、神戸の新しいアイコンになるようなものが理想です。
    シドニーのオペラハウスのような独創性あるデザインになればより注目されるでしょうね。

  11. kingi より:

    NTT都市開発を代表企業とするグループを選定した事を発表しました。

    という事は実現性は高いと信じて良いんですよね?

  12. 某京都府民 より:

    素晴らしいですね。あとは神戸市自身に前向きに取り組んでもらえれば、確実に街の発展や関西の文化向上に寄与すると思います。

  13. ピクニック より:

    一昨年くらい前に、明石に大規模アリーナができるかもっていう報道がありましたが、結局その建設地が神戸になったということなんでしょうか。
    何にしろ喜ばしいことですね。
    アクセスがどのように改善されていくのか見物ですが、神戸空港から船が出てきてもcookie.kazuki@gmail.com面白いですよね。
    そして遠方からの車での来神を考えても、やはり湾岸道路の展望施設はほしいところですね。

  14. カン より:

    素晴らしい計画ですが、Bリーグやアーティストの公演を多く予定しているとすれば、
    今の時代、生配信や収録に適したテレビカメラ用プリセットや選手控室、楽屋の配置をしっかりと設計しなければいけません。
    使いづらい基礎設計なされてしまった施設は、主催や請負から忌避されてあっという間に廃れてしまいます。

    具体的には、最大一日2公演でも、主催、バックヤード、客の入れ替わりがシームレスに行えるスペックを目指すべきです。

    NTT都市開発の担当者がどれだけイベント慣れしてるか測れませんが、その道のプロの意見を数多く聞き入れ、素晴らしい設備に仕上げてほしいです。
    そして数多ある、公主導のろくな設備のない公共施設に成り下がることのないように祈るばかりです。

  15. sirokuma より:

    明石城公園じゃなくここなだったんでしょうか?兵庫県も独自の整備構想を持っているんでしょうか?何れにせよここは三宮からのアクセスも良い都心部湾岸ですから広域からの来場者は旧居留地やUmie~メリケンを散策しながらここを訪れる人も多いでしょうね。楽しみな施設の発表ですね。
    私はこの辺りには独特な風情がありましたから、BlueNoteや小さなホールやスタジオそしてバーやレストランが軒を連ね深夜まで遊べる空間があればと妄想していたので、この施設が核になり夜間の遊び場所が出来れば良いなぁと楽しみです。

    一方、ワールド記念ホールは老朽化していますが、需要は旺盛だと聞いていました。理由は大規模アリーナが単純に不足しているからです。大阪府は万博公園にスーパーアリーナを建設する予定ですが、これが実現すると国際的な大規模イベントの誘致が活発化しそうです。そうなってもワールド記念ホールはそれなりのイベント需要で満たされるのかもしれませんが、今後は神戸の活性化につながるような役割はとても果たせないでしょうね。
    こべるんさんがご指摘のように、新港町には、一部埋立をしてでも、この倍の2万人規模のアリーナを計画して欲しかったですね。この立地でしたら、万博公園とのイベント誘致合戦でも全く引けを取らないと思いますから。

    そして、ここの完成後には、日本のMICE機能の先駆けとなった、国際会議場・展示場・ワールド記念ホールを大規模アリーナを中心とした施設群へと建替える発展的再整備を実施して欲しいですね。

カン へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です