神戸アリーナの本格着工に向けて大林組が準備作業に着手 建設現場事務所も完成し、仮囲い設置も開始

2年後の2025年2月末に完成・4月に稼働を計画している新港第2突堤再開発で誕生する神戸アリーナ。公式着工は来月からを予定しており、第1突堤、新港町西地区に続き、エリアの再開発は第三段階へと突入します。

現在の状況

突堤にあった上屋等の既存施設撤去は完了していますが、突堤を覆っているアスファルトを撤去する本格着工前の準備工事が既に開始されています。また突堤は埋立地なので、大規模な建物を建設する為には地盤改良工事が必要になるものと思われます。



既に突堤基部との境に仮囲いやゲートの設置も完了しました。3方を海に囲まれているので、仮囲いは北側のみの設置で済みます。



小さな事務所や倉庫が複数立っていた突堤基部東側には、仮囲いの中に比較的規模の大きなプレハブ事務所が建設されました。



これはアリーナの建設工事を施工する大林組の工事事務所です。



いよいよ本格着工に向けて準備は万全に整い、カウントダウンが開始されました。

着工に至れば、すぐに複数の掘削機が突堤に並ぶ光景が見られる事になるでしょう。非常に楽しみです。



そして突堤基部西側の大型倉庫も解体が開始される予定です。アリーナが完成するまでに、この土地の活用方法は固まるでしょうか。ここも公募プロポーザルでの民間事業者による開発が進められる予定です。



アリーナへのアプローチの両側に集客施設の導入が検討されていますが、その内容は民間事業者の提案内容に委ねられる事になります。シティリゾートであるウォーターフロントエリアですが、既に新港エリアでは業務、商業、宿泊、住宅、そして娯楽というミクストユースが進んでいます。



そしてアリーナ建設、倉庫撤去と共に突堤の岸壁エリアの緑地整備も工事の対象となります。完成している神戸ポートミュージアムやステージフェリシモからアリーナへと回遊するアプローチとなる為、重要な動線です。



この歩行者デッキの延伸も行われる事になります。前述のイメージではフェリシモ低層棟に回り込むように一旦、北上してから東進する様子が描かれています。



また水域の整備についても具体的な検討が更に進む事になります。水域内の波を抑制する為、第1・第2突堤先端間を塞ぐように防波堤の構築も開始されますので、この完成を待って水域の整備を開始する計画かと思われます。いよいよ始まるアリーナ建設。2年後にはプロバスケットボールチームも神戸に誕生し、ウォーターフロントの賑わいは別次元のレベルに引き上げられる事になるでしょう。