東京

地域探訪: 東京・東京タワーから眺めた東京都心2022 東京摩天楼は膨張の一途を辿る!



3年半ぶりに東京タワーに登頂しました。今の東京は3年半でもダイナミックに変化して全く違う街になってしまう程、スピーディーに進化を遂げており、停滞や終わりを迎える事はありません。



今回は15年ぶりに高さ250mの特別展望台にも上がりました。大胆にリニューアルされた東京タワーの展望台の設備や内装は最新ビルにも引けを取りません。改修中のポートタワー展望台の内装や設備も最新感に溢れたものになる事を期待しています。



3年半ぶりに高所から見渡す東京の街はまさに摩天楼の文字が相応しい様に変貌を遂げていました。



特に六本木から虎ノ門・霞ヶ関、赤坂に掛けての超高層化は著しく、更に複数のプロジェクトが進行しており、その密集ぶりにはこれから拍車が掛かります。



一方で銀座、新橋エリアにはほぼ高層建築が皆無であり、ぽっかりと穴の空いたような低層ビルの密集地帯の周囲を超高層ビル群が取り囲む状態です。



進化を遂げる虎ノ門の象徴である虎ノ門ヒルズ。中央に鎮座する高さ247mの虎ノ門ヒルズタワーの両脇を現在のところ高さ222mと日本一のタワーマンションであるレジデンシャルタワーとビジネスタワーが固めています。



更に虎ノ門ヒルズは拡大しており、それらの西側で建設中の虎ノ門ヒルズステーションタワーは高さ266mと本家の虎ノ門ヒルズタワーを抜く高さとなる巨大複合ビルに成長します。



虎ノ門ヒルズの超高層ビル群が完成する頃、再度、東京タワーを訪れて、その完成形を拝みたいと思います。



六本木・虎ノ門に匹敵する勢いで超高層化の著しいのが東京駅周辺です。丸ノ内側の再開発がひと段落し、今度は八重洲側の高層化が顕著です。この巨大な高層ビル群の左端に先日、ご紹介した高さ390mの日本一となるTOKYO TORCH TOWERが突き出す事になります。200m級のビル群から更に190mが飛び出るので、圧倒的な存在になるでしょう。



汐留シオサイトは街開きから既に20年。六本木ヒルズや丸ビル等と共に2000年代初頭から始まった東京の大変革における黎明期の超高層ビル群です。電通が本社を売却したり、ソフトバンク本社がシオサイト外に移転したりと、話題に事欠きませんが、既に一昔前のビル群になっている事が驚きです。



昨夏は熱く盛り上がったベイエリア。晴海や月島、豊洲に渡ってウォーターフロントはタワーマンションの建設ラッシュが継続しています。



JR山手線の主要各駅前は高層ビル群が形成されつつあります。



JR浜松町駅前にはこれまで目立った高層ビルは世界貿易センタービル位でしたが、今や周囲を更に高いビルが取り囲みます。東京で2番目のこの古参ビルも解体が開始されており、高さ235mの複合ビルに建て替えられます。



そして浜松町から程近い80年代のベイエリアの象徴的な存在であった芝浦埠頭周辺でも東芝本社ビルを含むエリアで再開発が進行しており、こちらも高さ235mのツインタワーに建て替えられます。

今の東京では、200m級のビルはもう以前の150m級以下のビルという感覚になってきました。



ただ田町より南は羽田空港の存在による高さ規制に縛られて、ビルの高さは次第に低くなっています。それでも高層ビルは林立しています。、



タワークレーンで建設中の建物は住友不動産が進めている東京三田再開発プロジェクトで高さ215mと、エリアでは初の200m級の建物です。恐らく東京南端エリアにおける最も高い建物になるでしょう。



東京タワーに程近い西側の麻布十番付近では敷地面積2.5ヘクタールに及ぶ三田小山町西地区第一種市街地再開発が進行しています。高さ165nと125mのタワーマンションやオフィス等が建設されます。



進化する東京を体現する象徴だった六本木ヒルズ。その孤高の存在感は未だ現在ですが、かつての圧倒感は薄れてきました。背後には現在も成長を続けている渋谷の超高層ビル群が連なります。



そして六本木ヒルズに代わって次の象徴を担うのが高さ325mと東京タワーにも肉薄する麻布台・虎ノ門プロジェクトのメインタワー。全てのビルが建つと、東京タワーの眺望から新宿の超高層ビル群を消し去ってしまう程の規模です。



テレワークが浸透し、JR等も次のダイヤ改正で運行本数を間引きする事を検討する程、オフィスの就業人口は減少している筈なのですが、都心のオフィス大量供給は衰える気配がありません。空室率も上昇傾向にありますが、最近では大企業のオフィス縮小で開けた穴をスタートアップ企業が拡大移転して埋めるという減少も起きているようです。全国の主要都市で再開発が活発化しており、それらのどの都市もこれまでかつてない程に高層化が著しいですが、それでも東京との差は寧ろより大きく開くばかりという不可思議な現象が起きています。

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