広島市の目抜き通りの一本である相生通り沿いで新たなオフィスビル計画が始動します。鯉城通りと交わる紙屋町交差点近くで解体が進められていたSMBC日興証券広島支店の入っていた「広島日興ビル」は、大同生命保険によって「大同生命広島ビル」として建て替えられます。
建設予定地は路面電車の広島電鉄紙屋町東駅前に立地し、オフィスビルや百貨店も多く立ち並ぶ相生通りは広島のビジネス・商業エリアの中心です。
計画されているビルは地上14階 地下2階 延床面積10,200平方メートルの規模です。相生通りに面したスパンは大きくありませんが、奥行きで1フロアの面積を確保します。
エントランス周りにはテラコッタ調のタイルを採用したクラシカルなデザインを採用しています。建て替え後にはSMBC日興証券広島支店も戻りますが、他テナントも入る予定です。
この建物の両側は既に建て替えが完了しています。左隣の白亜のビルは2020年に完成した「損保ジャパン日本興亜 広島紙屋町ビル」。右隣は「広電ビル」、「広電ビル別館」、「さくら広電ビル」の3棟を集約して建て替えた「広島トランヴェールビル」。これらの建物の背後には、昨年竣工したばかりの「広島銀行本店・ひろぎんホールディングス本社ビル」が聳える他、再開発やオフィスビルの建て替え計画が複数あります。広島駅周辺と紙屋町・八丁堀のニ軸体制で、広島都心部の再開発はダイナミックに進行中です。
大同生命広島ビル新築工事
所在地 広島県広島市中区紙屋町一丁目2番29他規模 地上14階 地下2階
高さ 62.54m
敷地面積 863.91㎡
建築面積 697.2㎡
延床面積 10,215.11㎡
用途 事務所
構造 鉄骨造
設計 大林組
施工 大林組
竣工 2025年4月