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JR西日本の中期経営計画にて三大プロジェクトの一つである大阪駅西高架エリアの再開発は、地上23階 高さ121m 延床面積60,095平方メートルの超高層駅ビルを中心として、高架下に新たな西改札口開設や商業施設の大規模改修、新バスターミナルの整備等を行い、うめきた2期地区にオープンするグラングリーン大阪へのゲートウェイの役割を担うランドマークとなる予定です。
既に正式な施設名称が「イノゲート大阪」となった事が発表されています。これまでの開発済みの大阪駅ビルが、ノースゲート、サウスゲートだったので、大方の予想はウェストゲートでしたが、ここは捻ってきました。
基壇部にはコンコース機能や商業施設が設けられるものの、ビルの主要用途はオフィスである事が、今回の名称決定に起因しているようです。
『「Innovate(革新する)」+「gate(ゲート) 」の組み合わせで、新しいものに挑んでいく、新しいビジネスを生み出していく、自由で前向きなマインドを歓迎する入り口になりたい』というコンセプトにより、イノゲートとなりました。ビジネス主体の駅ビルである事を鮮明としています。
新駅ビルと増築された立体駐車場ビルを連絡するデッキの構築も進行しています。
ノースゲートビルのオフィスフロアには大手商社の伊藤忠商事が一棟借りで本社機能を移転しました。イノゲートは貸室をより細かく区切って、広くテナントを募る方向を明確にしています。イノベーションを起こすベンチャーやスタートアップの集積も命題としているのでしょうか。
南面は開口部が限られたデザインとなります。養生シートの中の部分はどう仕上げられるのでしょうか。
3-5階の商業施設は飲食店街にする事を明記しています。北側にグラングリーン大阪、南側にJPタワー大阪が相当な商業床を新たに生み出す為、JR駅ビルにはグルメゾーンを主体とする戦略です。しかし出店する飲食店は40~50店舗と規模の大きなものになり、オフィスフロアのワーカーを顧客のメインターゲットに置くようです。また6階は、カルチュア・コンビニエンス・クラブがオフィスロビーフロアを運営し、シェアラウンジ、カフェ、書籍・文具・食雑貨なども設置するようです。狙いをオフィスとその利用者向けに特化する事によって、その他の再開発ビルとの差別化を図ります。大規模開発が目白押しの梅田における特有の戦略と言えそうです。
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