大阪

地域探訪: 大阪・淀屋橋駅西地区・東地区第一種市街地再開発事業 ツインゲートタワーが出現予定



先日ご紹介した大阪・淀屋橋の日本生命淀屋橋ビル建替計画の隣接地で開始された大規模再開発プロジェクトが淀屋橋駅西地区・東地区第一種市街地再開発です。御堂筋を挟んで両側にゲートウェイタワーになる格好で高層ツインビルが建設されます。

東地区は東側は既存建物を所有する日本土地建物、京阪電気鉄道、西側は大和ハウス工業、住友商事、住友生命、関電不動産開発、ミズノ、白洋舎等11社が参加し、現在、日土地淀屋橋ビルと京阪御堂筋ビルの2棟の解体工事が開始されています。



解体工事を担うのは竹中工務店。解体後は新築ビルの施工も同社が進めるものと思われます。解体後の敷地面積は約3,940平方メートルに及びます。



解体後に建設されるビルは地上28階 地下4階 高さ約150m 延床面積は約73,600平方メートルの規模となるオフィスタワーです。



地下1階-2階の低層部には商業施設や4層吹き抜けの多目的広場を整備。地下階で直結する淀屋橋駅とはコンコースの歩行者空間の拡幅、リニューアルを実施。



この再開発にあたって容積率は東西共に現在の1,000%から1,600%へと引き上げられます。



西地区の様子です。こちらは東地区のように具体的な解体工事にはまだ着手していません。対象となるビルのテナント退去を待っているようです。



2棟の既存オフィスビル解体で済む東地区と異なり、西地区内には大小様々なビルが立ち並んでいます。



老朽化したテナントビルではまだ複数の飲食店が営業しています。



西地区のタワーは地上28階 高さ約135m 延床面積約130,000平方メートルと東地区を上回る大型オフィスビルとなる予定です。両ビル共に御堂筋の景観ガイドラインに従って、50mまでを基壇部とし周囲のビルとスカイラインを合わせ、高層部をセットバックさせています。



西地区ビルの御堂筋に面したファサードは2層のピロティ空間となります。こちらも低層部には商業施設を誘致する予定です。



西地区内でも敷地の一部に仮囲いが設置されています。



淀屋橋エリアのオフィスワーカーも期待する大型再開発プロジェクトが始動します。

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  1. sirokuma より:

    この2棟の最新の機能を備えたビルだけで61,589坪もの床が供給されます。

    この他、大阪の梅田周辺だけで、うめ北2期で314,250㎥と64,200㎥のビル、大阪梅田ツインタワーズ(阪神百貨店等)が258,856㎥、梅田3丁目計画(郵便跡等)が229,000㎥と主だったオフィス・ホテルだけでも実に866,306㎥の床が供給されます。先のツインゲートと併せ実に323,600坪を超える床が供給されます。
    これはほんの一部で、大阪市全体ではこれから5年間くらいで、床面積10,000㎥を超えるビルやホテル、共同住宅が数十棟供給される予定です。

    まもなく竣工予定の、神戸阪急ビル東館:延床が約28,500㎥(8,621坪)と比較するとその差は歴然です。

    都市の再整備の為に土地を集約し大きな開発を行う見返りに大幅な容積率の緩和を行い大企業・地主等の再開発機運を高め高品質でデザイン性の高いビルと周辺環境の整備を進める大阪市。
    都心域の商業地に1,000㎥の制約を設け利用用途を制限するとともに、高さ制限を強化、定点からの眺望による規制、民泊規制、消防法に拠る規制、都心部の主要幹線の車線を潰して歩道整備を行う神戸市。

    神戸市民はその目で大阪の変わり様と神戸市の現状を見て改めて神戸市の都市計画の在り方について考えるべきじゃないかなと思います。

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