三共生興スカイビル跡地で人材派遣大手のWDBが計画するオフィスビルプロジェクト。先週、白テントが登場し、起工式が執り行われた件をお伝えしましたが、遂に着工に辺りました!
既にほぼ全面に渡って仮囲いの設置が進みました。1,800平方メートルの敷地に、1,500平方メートルの建築面積でビルを建てます。300平方メートルの空白地を設けるのはやはり高砂ビルと面する敷地北側でしょうか。
施工を受注したのは竹中工務店。設計はWDBホールディングス本社も手掛けた小野設計が担当しています。
仮囲い内部はアスファルト舗装の撤去が進行中です。恐らくまだ三共生興スカイビルの地下躯体や基礎等は残っている状態かと思うので、工事はこれらの地中障害物撤去から開始するこではないかと思われます。
建物の高さは約41m。江戸町筋を挟んで向かいの関電不動産開発保有のクリエイト神戸は70m。このビルの9〜10階辺りの高さに相当するでしょうか。
南北スパンの大きな建物になるので、存在感は非常に大きいオフィスビルになりそうです。クラシカルモダンな建物はどちらかと言えば、旧居留地でも京町筋より西側・明石町筋界隈に多く、東側にはあまり存在しません。この建物は東側エリアに新風を吹き込み事になるかもしれません。
明石町筋でもクラシックモダンなビルの代表が左側の明海ビルです。低層部に大きなピロティを有し、上階のオフィスフロアはセットバックしています。
WDB三宮ビルも東側に位置する明海ビル的な存在になりそうです。
ただひとつ残念なのは、ここにあった三共生興スカイビルが1階は店舗とし、カフェやブティック、コンビニ等が入り、江戸町筋の賑わい拠点の機能を有していましたが、新たな建物内には店舗区画はないようです。
江戸町筋の少し北側で解体の進む神戸銀行協会ビル。WDB三宮ビルと共にクラシカルモダンのデザインによる新風を巻き起こすもうひとつのオフィスビルプロジェクトが計画されています。
北側の低層棟は早速、撤去が既に完了を迎えつつあります。
近距離内に新築オフィスビルプロジェクトが3件、同時に進行中です。
プロジェクト概要
(仮称) WDB三宮ビル新築工事
所在地 神戸市中央区江戸町101番地、102番地の1、102番地の2
事業者 WDBホールディングス
敷地面積 1,843平方メートル
建築面積 1,549平方メートル
延床面積 11,039 平方メートル
高さ 40.8 メートル
構造 鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)
規模 地上9階 地下1階
建物用途 オフィス
設計 株式会社小野設計
施工 竹中工務店
竣工予定 2025年1月