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旧居留地・江戸町筋と仲町通の交差点にあるパーキングはかつて三共生興スカイビルが立っていた跡地です。三共生興が都市開発環境社に譲渡した後、東証プライム市場に上場しているWDBホールディングスに転売しました。WDBホールディングスはこの土地に地上9階 地下1階 延床面積11,039 平方メートルのオフィスビルを建設します。
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プロジェクト概要
(仮称) WDB三宮ビル新築工事
所在地 神戸市中央区江戸町101番地、102番地の1、102番地の2
事業者 WDBホールディングス
敷地面積 1,843平方メートル
建築面積 1,549平方メートル
延床面積 11,039 平方メートル
高さ 40.8 メートル
構造 鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)
規模 地上9階 地下1階
建物用途 オフィス
設計 株式会社小野設計
既存ビル解体完了後の一昨年前の12月にコインパーキングとして、暫定利用が開始されました。その後、約1年強に渡ってパーキングが営業を続けてきましたが、2月12日を以って閉鎖。ゲート設備等も撤去が完了しました。
いよいよ重厚の外観を纏った旧居留地の立地に相応しいオフィスビル「(仮称)WDB三宮ビル」の新築工事が着工する運びです。
同ホールディングスは姫路市発祥の企業ですが、姫路の本社と東京本社(東京都千代田区丸の内)の二本社体制を敷いています。
神戸市内には神戸支店を井門三宮ビルに置いている他、グループ会社のWDBココ株式会社が同じく旧居留地の三宮第一生命ビルに関西オフィス・神戸オペレーションセンターを構え、またポートアイランドにはWDB神戸基盤研究所(テクラボ神戸)があります。
この新築ビルにはこうした市内のグループ拠点を集約すると共に、更なる増員に備える為の投資かと思われます。また一部のグループ企業の本社をこの新築ビルに移転する事も考えられます。本社を市外から移転する場合、税制優遇措置が得られます。
都心に賃貸オフィスビルが新規供給される事も重要ですが、企業が自社ビルを建設するというパターンで就業人口を増やしてくれるというのも一つの活性化策です。これまでポートアイランドや六甲アイランド、ハーバーランド、HAT神戸と、企業ビルは新たに開発される新天地が主要な建設地でした。最近でも新港町が新たな実例です。今回のWDBのプロジェクトが都心立地の企業ビル建設のモデルケースとなると良いかと思います。本格着工は目の前です。
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最近竣工したジーライオンやフェリシモなども代表的な例ですが、自社ビルを神戸に建設し、本社もしくは拠点事業所を自ら構える企業が集積する事は経済都市にとって最も価値のある事だと思います。このWDB三宮ビルも神戸都心に企業資産として自社ビルを建設していただき、市内就業者の確実な増加につながりますので大変期待できます。
今後は国際空港効果もあり、外資系企業も含め多くの企業に資本投下していただけるか神戸市の手法が問われます。事業所の増加は交流人口期待の商業施設や宿泊施設に比べ派手さはありませんが着実な経済効果があります。