栄町通

(仮称)神戸市中央区栄町通4丁目新築工事 栄町通エリアの復権に必要な要素とは?


松原ビル跡地と角地を集約した栄町通4丁目の土地で本格的な建設工事が開始された栄町通4丁目新築工事。何度もマンションプロジェクトが計画されては頓挫したこの土地で遂にサムティの賃貸マンションが着工しました。



現場に重機が入り工事が進行しています。クローラークレーンと全回転掘削機が投入されています。松原ビルの地中障害物撤去を行っているものと思われます。



施工はポートアイランドに本社を置く明和工務店。



計画されている建物は地上15階 高さ44.1m 延床面積2,728平方メートル。残念ながら1階に店舗は入らないようです。



角地且つみなと元町駅前に位置する為、利便性は高い立地です。



西側に隣接する日新ビル跡地ですが、やはりこちらも共同住宅が計画されているようですので、栄町通の2棟のオフィスビルが賃貸マンションに変わります。三宮でのオフィス新築が続くと、競争力のない他エリアで二次空室が生まれる為、街の代謝と変化が促進される事になります。



栄町通はウォーターフロント地区の北側に位置する為、観光客が増えれば、ホテルや飲食店等の商業利用が促進される可能性はあると思います。栄町通自体から変えていく事は難しい為、周辺エリアの勢いが増せば、中間点である栄町通に回遊性が生まれてくる筈です。



しかしそれまでは住宅建築が幅を利かせる状況は変えようがありません。栄町通3丁目の広島銀行神戸支店跡地西隣のコインパーキングでも工事が始まりました。



敷地内では駐車場設備の解体撤去が進められています。



計画されている建物は地上14階 65戸 延床面積2,211平方メートルの賃貸共同住宅で、事業主は長谷工ライブネット。



栗本建設工業が設計・施工を担当する予定です。



栄町通はかつては東洋の金融街と呼ばれていた街ですが、現在は地方銀行の支店ビルが幾つか点在しているのみです。南側の乙仲通が観光客にも人気となれば、栄町通にもその勢いが波及してくるでしょう。やはり神戸全体に訪日客を誘引する抜本的な施策が必要です。海外向けには敢えてコスモポリタンな港町というアピールは行わず、生田神社、湊川神社を中心に街中の寺社仏閣、灘五郎酒蔵、有馬温泉等、和の要素をこれまで以上に強く推し、これに神戸グルメと六甲山や瀬戸内のリゾート感を含めた自然を組み合わせたいですね。

関連記事

POSTED COMMENT

  1. ハコモノ行政 より:

    栄町通エリアの復権に必要な要素とは
    ・容積率600%超を埋めるオフィスは無理、まず駅から近いところを700~900%くらいで埋めた後に着手するくらいのイメージ。海岸線の駅は力量不足過ぎる。
    ・容積率600%を埋める商業施設はもっと無理、平均200%も怪しい。旧態依然で冗長な元町商店街をなんとかした後に着手するイメージ
    ・容積率600%を埋めるマンション群なら、大きな需要が見込める。埋まらず安売りを余儀なくされる商業施設に200%奪われるくらいなら、1000㎡未満に切り刻んで容積率いっぱいまで活用する方がマシ。神戸市も暗にそう誘導してる。

    これだけだと辛口なので、商業200%部分を神戸市が借り上げ保証するのはどうでしょう?市役所を新築しなくても済むかもしれません…ちょっと遅いですが。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。