構造上における外観の完成形が見え始めた神戸アリーナプロジェクト。ハード面の進捗と共にソフト面についても、アリーナ稼働後を想定した様々な施策が講じられています。
民設民営のアリーナとして、年間300万人が訪れる新時代におけるウォーターフロントの中核集客施設として、大きな期待が寄せられています。
鉄骨建方の工事は両サイドの躯体が立ち上がり、その間を接続するように屋根の構築が進んでいます。
V字型の屋根は滑らかな曲線を描くように構築されており、鉄骨の骨組とは思えないスムーズな造形を形成しています。
屋根の外装材に使われるのはアルミパネルでしょうか。巨大な屋根はこのアリーナの特徴となる為、その質感は非常に重要かと思われます。
Bリーグの注目度が高まる中、全国で新アリーナの建設・計画ラッシュが起きており、それぞれのアリーナが特色を出して差別化を図ろうと躍起になっています。民設が難しい場合、公設民営の形でこのアリーナブームに乗ろうとしている自治体も出てきました。
神戸アリーナの場合、タイミングや立地としては非常に恵まれていたと言えるのではないかと思います。
突堤内という特別な環境の為、サイドからの工事にはクローラークレーンが乗り入れ出来ない為、クレーン付きの台船が投入されて、その代わりを果たしています。
またアリーナの低層部南端には突堤先端の緑地に向けて階段の設置が進められています。
第2突堤再開発は、アリーナの建設は無論の事、先端緑地も含めて突堤全体での集客を想定しています。緑地にはフットサルコートやイベント広場の整備が想定されています。その上でアリーナから緑地へのアクセスやアプローチも非常に重要な要素となります。
屋根構築の鉄骨建方が終わると、いよいよ中央部分を閉じる鉄骨工事が開始されて、アリーナはより完成形に近づくでしょう。
関西で現状、1万人の興行を行えるアリーナ施設は大阪城ホールとワールド記念ホールのみ。音楽ホールは複数あるものの、1,800万人が暮らす日本第二の大都市圏には不釣り合いな程です。メインの大阪城ホールは、3年先まで土日のスケジュールが埋まっている状況で、ワールド記念ホールは老朽化が激しく、神戸アリーナが担う役割は非常に大きいと言えます。
第2突堤基部は神戸アリーナの完成に向けて、一旦は広場化される事で暫定的に体裁を整える予定です。大型倉庫の解体に合わせて、基部にあった公衆トイレの解体撤去も開始されました。
倉庫もいよいよ本格的な解体開始に向けて、外装を覆う足場の組み立てが始まりました。
倉庫の解体後、アリーナの来場者は新港町に足を踏み入れると、突堤の先に巨大なアリーナの姿を認める事になります。突堤に位置するアリーナは360度全方位から注目を浴びる存在です。昼も夜もその存在感を強く意識される建築として、そしてグローバルにも名を馳せるアリーナとなって欲しいと思います。
(仮称)神戸アリーナプロジェクト グローバルアリーナの誕生に向けて大屋根の構築が更に進む
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大規模アリーナが関西に不足している事実は、
音楽事務所、イベントプロモーター、制作会社、
広告代理店など大規模な音楽興行を行える基盤が、
首都圏に一極集中している事を裏付けています。
特にワールド記念ホールなどは、
あくまでツアーライブの受け皿程度の役割しか
担えておらず、全国へ向けての情報発信拠点とは
言い難い現状ですね。
何としても音楽やモデル活動など、
神戸独自の魅力的な芸能文化を根付かせ、
神戸アリーナは、その発信拠点としての役割を担い、
全国から夢見る若者が神戸へ移住して頑張りたいと
思わせるような未来を、官民一体で
描かねばならないと日頃から強く感じています。
アリーナ開業しましたら周辺に観覧スペースができ上がるので、海上花火大会を是非やってほしいですね。他の都市が花火大会をやっているなか神戸はまだ分散型なので寂しいです。
クリスマスイヴということで神戸は人!人!人!ですごかったです。特にハーバーランド周辺、ウミエ、モザイクはまともに歩けないくらいほど、若年層がかなり多くて映え写真を撮ったり、景色を眺める方たちで賑わっていました。今後は人の流れが新港町までいくとウォーターフロントはますます盛り上がっていくので楽しみです。