神戸ポートタワーの北側に隣接して立つ商業ビルの中突堤中央ビル。先行して建設された南館と後から建てられ、接続して一体化した北館から構成されていますが、このビルの建て替えと再開発が以前より検討されてきました。
神戸市は遂に先行してテナント・区分所有者の退去が進んでいた南館の解体撤去を開始しました。
1962年竣工の中突堤中央ビル南館。その歴史は神戸ポートタワーよりも長く、FMサウンド神戸・KISS FMの本社スタジオが長らく入っていた事も有名です。
市が行ったサウンディング型市場調査では、解体する南館を先行して再開発する事に対して、北館と一体的に建て替える事が望ましいという民間事業者から意見が多く、解体は始めたものの、本格的な土地の活用はあくまでも北館と合わせて行う事になりそうです。
既にポートタワーの改修工事が開始される際に同南館と接続していた渡り廊下は撤去されています。営業再開後のポートタワーは単独の施設として存在する事になります。
工事は来年3月末までとなり、約1年後の完了です。敷地整地までが工事内容です。
跡地は暫定的に広場や駐車場として活用されるのではないかと思われます。
再開発には北館の解体撤去が不可欠ですが、この建物も区分所有式のビルとなる為、権利者の合意形成を得られないと、建て替えが進みません。
この建物内にはあのカフェ・レストランチェーンで有名なポトマックが菓子工房を置いている他、神戸港内で遊覧船やタグボートを運航している早駒運輸も本社を構えています。また5階には住宅もあります。
先日の神戸イルミナージュのドローンショーでは多くの人々で賑わいのあった中突堤周辺。
クルーズ船の受入も再開されており、神戸のウォーターフロントが再び高い注目を浴びる集客ゾーンとしての役割・機能を強めている途上にあります。
中突堤中央ビル南館の解体完了時期は隣接するポートタワーの改修工事の完了時期とも重なります。
ポートタワーの営業再開はエリアに大きな活力を呼び込む事になるかと思います。中突堤中央ビル跡地の有効活用はこの流れを後押しする起爆剤となります。早期に北館問題を解決し、中突堤中央ターミナルの建物と連携して、ウォーターフロントの活性化を担って欲しいと思います。
中突堤中央ビル南館とりこわし敷地整地工事が開始される 24年3月の完了予定
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