三宮センター街の3階・渡り廊下の活用・活性化策として8年前より進められてきた「三Fストリート」。遂に全区間において木材家具を設置し、憩いの空間へと転換するプロジェクトが遂に完成を迎えました。
キッカケはジュンク堂書店の入るエイツビル3階のデッキにハイスツールやカフェブースを設け、人が休憩をすることで、立体的に人で賑わう街になることを目標とした「WEST」が2017年に完成し、書店来店者やセンター街を訪れる人々の利用が進んだ事がプロジェクトを更に推進させました。
WESTは今に至っても、最も力の入ったデザインの作品が並び、潤い豊かなデッキとして、賑わっています。
8周年を迎えた三Fストリートを記念した掲示板も設置されました。
低予算でも知恵と工夫によって賑わいを創出する事ができる実例を示した形です。
しかしながらあくまでもこうした取り組みは将来的な再開発に向けての一つの社会実験的な位置付けであると理解しています。
その理由は三宮センター街が現在の姿・形を維持していく事は不可能であり、必ず老朽化した建物群を建て替える必要が出てくるからに他なりません。
しかしもう何年も前からさん・センタープラザの再々開発の検討が行われてきたにも関わらず、足踏み状態が継続しています。コロナ禍や昨今の建築費用の暴騰、テナント床運営の困難性等が重なり、開発プロジェクトの推進を妨げています。
ただこのまま手をこまねいていると、必ず駅前の最新の再開発ビルに顧客を奪われ、三宮センター街が衰退する事は明らかです。既に神戸の都心商業エリアにおいて、大阪・梅田や阪神間の商業施設に客足を奪われてきた事が、今後は駅前エリアとの間に起きるでしょう。
小さな取り組みも、こうした大きな動きや流れの中においては残念ながら無力と言わざるを得ません。寧ろこうした取り組みで得られた知見やノウハウを今後の再開発プロジェクトに活かす事が重要ではないかと思います。
新しいテナント床を単に再構築するだけではなく、今後の再開発において人を呼び込むには、憩いの空間を広く採用し、直接的に消費を行う空間だけでなく、いかに長時間の滞在を促せるかによって施設の成否や明暗を分ける要因になるでしょう。三宮センター街内では、これまでランウェイを設置したり、夜バルを行ったりと、実験的なイベントを開催してきましたが、常時イベントを行えるスペースはありません。ナイトタイムエコノミーにも寄与できず、色々と制約や制限の多い街でもあります。昼夜を問わず賑わう街への転換を図る取り組みも今後はもっと必要なのではないかと思います。
三Fストリートが8周年を迎えてデッキ全区間の整備完了 三宮センター街の将来の発展性を占う
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センタープラザ事態が耐久性の問題で揺れているのにこの渡り廊下を整備する意味は?
いずれ全体を取り壊すか解体するのであれば無意味だったのでは?
まぁ長年問題になっていた権利問題やなにやらが片付かなければセンタープラザ自体どうにもならないと思うが。
その辺の問題から逸らせるための目くらましかな。