新港町で住友不動産と関電不動産開発が進めているツインタワーマンションプロジェクトの「ベイシティタワーズ神戸WEST & EAST」。竣工済みのWESTに続き、躯体工事の進むEASTの最新状況のレポートです。前回の9月上旬の取材から早2ヵ月が経過しました。
地上躯体構築工事はこの2ヵ月でかなり進みました。前回は5~6階の躯体構築が行われていましたが、既にその約倍の高さに達しました。
躯体構築は10階に到達し、これから11階に取り掛かる段階まで進捗しています。また窓のサッシ取付も進んでおり、ガラスが入って建物らしくなってきました。
既に見上げる高さになっており、通常の分譲マンションであれば上棟している高さです。
WEST同様に、東西スパンが大きい為、非常にボリューム感の大きな建物です。EASTは2024年2月下旬に販売開始を予定しています。それまでに竣工済のWESTは完売に至るでしょうか。
WESTとのツインタワー化が着々と進んでいます。しかしながら先行して竣工したWESTの販売状況は意外にも苦戦しているようです。まだ新港町が居住エリアとして利便性が整っていない点と都心・ウォーターフロントエリア最後のタワーマンションであるが故にその希少性への期待からかなり強気の価格が設定された事が影響しているようです。
ウォーターフロント最前線というステータス性は高い物件ですが、エリアには未だコンビニ1軒も存在せず、日常の買い物にも事欠く環境です。現状、最も近い食料品を買える場所は大丸神戸店です。都心居住エリアとしては、旧居留地の南側や磯辺通に集積したタワーマンション群も決して生活利便性が良いとは言えませんが、三宮駅周辺の食品スーパーまではまだ徒歩圏と言えます。
生活利便向上への唯一の望みだったWESTの1-2階のテナントフロアですが、竣工から9ヵ月が経過しても出店の兆しが見られないままでした。しかしようやく内装工事が開始され、何等かのテナントが開業するのかと思いきや、住友不動産が自社利用する為の工事と判明しました。
公募プロポーザルの際には、食品スーパーやベーカリー、カフェ等のテナントを入れるという想定でしたが、KPMのフードホールを出店したポトマックもこの立地への出店には社運を掛けたと言います。出店には、かなりの覚悟がないと難しい環境であり、神戸アリーナの完成やその他商業施設の集積によってエリアの集客力を高める必要があります。
徐々にツインタワーの形成が進みます。新ウォーターフロント地区として、メリケンパークやハーバーランドに並ぶにぎわい親水エリアとしての成功には、今後、更にどのような施設を誘致し、いかに既存ウォーターフロントとの連携と回遊性、そしてアクセスを改善できるかが鍵を握るでしょう。
三宮新港町計画・ベイシティタワーズ神戸EAST ツインタワー化に向けて地上躯体構築工事が更に進む WESTのテナントフロアの活用は?
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ハーバーランドのように駅前に立地するエリアではなく、
元町駅やみなと元町駅、三宮駅からも微妙に
距離がある界隈で、公共交通の要がポートループのみと
あっては、居住地として難色を示さざるを得ないでしょう。
富裕層がターゲットならばブランディングが中途半端だし、
神戸アリーナなど賑わいをもたらす施設の竣工も
まだ先とあれば、売れ行き不振も致し方なしでしょうか。
そういう意味でも、旧住友倉庫跡地の開発において
各種商業施設やメディアの発信地を整備することが
重要であると考えています。
梅田の曽根崎にある住友不動産のタワマンも確か当初は商業施設を入居させる予定だったみたいですが、結局自社利用する形になり賑わいをもたらす空間にならず残念な結果になってしまったようです。
空港から三宮までの地下鉄途中駅を浜手バイパスの地下に設置して周囲に地下街を作れば、東遊園地から地下街を通ってウォーターフロントにストレスなく行けるし、大阪まで相互乗り入れできれば、利便性抜群の超一等地になると思うんでがねー。やはり技術的に難しいのでしょうか。何とか作ってほしいです。
横浜駅東口も地上に国道、高速道路がありますが地下街があるので全くストレスなく海側に行けるようです。