神戸駅周辺

メトロこうべ50周年リニューアルが進行中 広場の改修も予定


昨年9月に神戸高速鉄道と共に開業・開通50周年を迎えた高速神戸と新開地を結ぶ地下街・地下道のメトロこうべ・新開地タウン。神戸高速鉄道を傘下とする阪急阪神グループはメトロこうべのリニューアルを計画し、50周年を迎える9月までに一定の改装を終えたいとしていました。

改修内容は床や壁の美装化や照明設備の更新、賑わいスペースの整備を予定していました。投資額や改装後の具体的な内容が明らかではないので、どの程度のリニューアルなのか分かりませんでした。


1.2kmと長い地下道に賑わいを付与する為、これまで卓球場を開業させていましたが、インドアゴルフ練習場も新たにオープン。


既存の卓球場もリニューアルが図られて明るく綺麗に生まれ変わりました。


格子状のフェンスで卓球場を囲っています。日曜の昼前でしたが、かなり賑わっていました。ファミリーや友人、カップル向けで天候や気候に左右されず、卓数も豊富で利用しやすい集客施設となっています。


ただ通路の美装化は基本的に塗料の再塗装に留まりました。照明設備も既存のレールはそのままLED電灯への更新になりました。以前より明るくなったのは確かですが、大幅に印象が変わった訳ではありません。


一部の壁には壁画が描かれました。メトロこうべが開業した頃の三宮の駅前や新開地等の様子を描き、昭和レトロを懐かしむギャラリー的な空間となりました。


一部の床のタイルも貼り替えが行われたようです。残り半分も順次貼り替えられるのでしょうか。


卓球場付近では美装化工事中として仮囲いが設置されているエリアもまだあります。


先日、神戸新聞が報じたところによると、ゴルフ練習場と卓球場の間にある中央広場空間を再整備する計画があります。、中央広場にステージやベンチなどを設置。壁面や通路の一部も改修し、3月に完成する予定です。


これらの一連の流れと連動して昨年7月には新開地駅改札内に駅中の商業施設「エキナ新開地」が開業しています。


テイクアウト方式の飲食店が5区画入り、周りの床や天井、柱の一部美装化が実施されまさた。


開業時には鬼平コロッケ、ONIGIRI ICHIGO、モンブランKOBE(会社破綻により閉店)、ダンマルシェ、ミスタードーナツが開店。モンブランの区画には菓子工房パオ・デ・ロが1月24日にオープンしました。


新開地は阪急、阪神、山陽、神鉄の私鉄4社が乗り入れるターミナル駅ですが、一日の乗降客数は約29,000人程に留まります。やはり活性化に対してそれなりの投資を行うには費用対効果が求められますが、起爆剤として期待された喜楽館の開業もそれだけで街が突然大きく変わって賑わう訳ではありません。やはり起点となるのはJR神戸駅北側の再開発着手ではないかと思います。商業・業務系の開発は大きな需要は望めません。駅前広場に面した老朽ビルを民間デベロッパーにより再開発させ、複数のタワーマンションや三共神戸ツインビルの建て替えと低層部の商業施設化、駅前の市バスターミナル建て替えとデュオ神戸山の手からメトロこうべのリニューアルを図り、周辺エリアの居住人口を増やし、西側に人の流れを作り出して行けば、劇的な変化が望めるものと思われます。

関連記事
神戸駅周辺

日本郵政が全国の保有施設20ヶ所の複合開発に乗り出す!神戸中央郵便局は開発対象とならない?神戸用地とは?

2023年9月23日
こべるん ~変化していく神戸~
日本経済新聞が報じたところ、日本郵政が全国に保有する郵便局や社員寮等、20ヶ所以上の施設について、複合施設として建て替える再開発を行 …

POSTED COMMENT

  1. suma より:

    メトロ神戸というと卓球場を思い出します。高速神戸駅付近には「春夏秋冬」ができたので時々パンを買いに行ったり、大倉山に行く時に南北に通り抜けたりはしますが、積極的に利用したことはありません。そもそも高速神戸駅は初乗り料金が2倍取られるので なるだけ避けているといった方が正しいかもしれません。近隣の発展は 私見ですが住んでおられる方の世代が入れ替わらないと無理なような気がします。
    あと記事とは関係ないのですが、地下道の脇に卓球場の写真を見て、三宮と大丸を結ぶ地下道にも卓球場などあっても楽しいかもしれないと思いました。あそこも照明を明るくして もっとアピールするべきだと思います。

  2. 摂津国人 より:

    近年の職住近接のトレンドによって、新開地、神戸駅の住宅としての需要も高まっていますので、新開地の再開発はぜひ行ってほしいです。
    もう5年程前の情報で古いですが、有馬道の交差点では子連れもよく見かけましたので、新開地の子育て環境も徐々に良くなっていっているのではないでしょうか。
    事実、神戸市で人口が増加しているのは中央区と兵庫区のみです。

    それと、以前から同じことを述べていて恐縮ですが、やはり市役所は長田区に置くべです。
    長田区に市役所があって、三宮の再開発が進めば、その中間の新開地、神戸駅の再開発の需要もより高まると考えています。
    また、新長田の合同庁舎の記事でも同じことをコメントしましたが、神戸高速鉄道の駅から阪神・阪急・山陽・神鉄のいずれの路線の駅に向かっても、初乗り運賃が2回生じてくるのは大きなデメリットだと思います。
    これが、山陽、神戸高速鉄道、阪神・阪急の3路線をまたぐと初乗り運賃が3回生じるわけですから笑えません。
    神戸高速鉄道を介した市内交通のありようは、神戸の発展を大きく阻害しているのではないでしょうか。
    早急な改善を願います。

    さらに、神戸市を中心とした三宮の再開発も、兵庫県を中心とした元町の再開発もなかなか進んでいないことを加味すると、「新開地周辺の再開発までは気が遠くなるような時間がかかるのでは。再開発が始まる前に神戸は没落して、再開発の必要性がなくなっているのでは」、と考えてしまいます。
    神戸市長や神戸市議の方々は、神戸の最近の評判を聞いたことがあるのでしょうか…。

  3. こべっこ より:

    単純に神戸高速鉄道の初乗り運賃徴収がなくならない限り新開地・神戸方面はなにやっても人は集まらない。
    山陽方面と大阪方面も分断のまま。
    北神急行の初乗り運賃なくすとか言ってるけど、どっちのほうが経済効果高いかもわからない神戸市は無能。

こべっこ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です