垂水

マリンピア神戸土地活用事業 優先交渉権者の決定 三井不とポトマックがラグーンをエンターテイメントゾーンに仕立てる

垂水区のマリンピア神戸は三井アウトレットパーク マリンピア神戸・ポルトバザールやさかなの学校から構成される海辺のショッピングゾーンですが、土地は神戸市が保有する市有地です。ショッピングモールの北西側には巨大なラグーンが中央に布陣する未利用地約2ヘクタールが存在しますが、この事業用地の活用事業者を公募プロポーザルにて提案者を募ったところ、2者から事業提案があり、内1者は辞退した事で、優先交渉権者が決定しました。



案の定というところではありますが、アウトレットモールを運営する三井不動産を代表企業とし、構成企業にポトマックを加えたグループが選定されました。

ラグーン・コミュニティ・パーク



提案のコンセプトは「ラグーン・コミュニティ・パーク」。「憩いの場」や「過ごすことが心地良い場」を創出し、地元に愛される市の魅力発信に繋がる場を目指すがテーマです。

ラグーンを中心として、周囲に5つのゾーンを展開。

 
  • KOBEフードリゾートゾーン(約6,714m²)
  • BE KOBEゾーン(約882m²)
  • コミュニティゾーン(約1,863m²)
  • スイーツ&アートガーデンゾーン(約3,480m²)
  • アクティビティレジャーゾーン(約3,368m²)


メインの建物はKOBEフードリゾートゾーンとスイーツ&アートガーデンゾーンに建設される鉄骨造地上2階建と平家建でレストランや食物販店舗等として活用されます。



これらの建物と、ラグーンを活用したビーチゾーン、地域生産者、学校、企業との連携イベントゾーン、見晴らしデッキ・アートガーデン、アスレチック、ボルダリング、遊具・ドッグラン等のアクティビティを楽しめるゾーン等が整備される予定です。

物販がメインの既存のショッピングゾーンに対し、新エリアは「コト消費」に重点を置いた施設を設ける事に注力しています。

しかしポトマックの進出意欲は留まる事を知りませんね。ほぼ神戸の再開発ゾーンにおいてはポトマックなくしては成り立たないと言っても過言ではありません。



従来よりリゾート感が高いゾーンですが、イメージパース通りに開発されると、ショッピングモールと共に来訪者の滞在時間は飛躍的に増加する事が期待されます。三井不動産は年間集客予測を57万人に設定しています。マリンピア神戸の集客性は依然、一程度の競争力を保っていますが、関西エリアでの競争は熾烈を極めており、かつての絶大的な人気はありません。この新ゾーンの開業で他ショッピングモールとの差別化が図られる事で再び脚光を浴び、どこまでかつての人気を回復させる事ができるか。須磨シーワールドと共に再び国道2号線を車列で埋め尽くす日が来るでしょうか。

 

 
関連記事
垂水

リノベーション神戸・(仮称)新垂水図書館・自転車駐車場・ロータリー建設工事 施工者を募る制限付一般競争入札が広告される 建物イメージパースも複数公開

2023年1月13日
こべるん ~変化していく神戸~
JR・山陽垂水駅前で計画されている新垂水図書館。ロータリー、自転車駐車場も加えた複合施設として、建設される予定です。駐車場だった建設予定 …
垂水

リノベーション神戸・神戸市立垂水小学校校舎棟建設工事その2 x (仮称)新垂水図書館・自転車駐車場・ロータリー建設工事

2023年10月12日
こべるん ~変化していく神戸~
建て替え計画が進行している神戸市立垂水小学校は、I基工事が完了し、既に西校舎の供用が開始されています。II期工事は既存の東校舎を解体 …
垂水

リノベーション神戸・神戸市立垂水小学校校舎棟建設工事 I期工事西校舎の完成近づく 東校舎解体施工事業者入札も広告

2023年1月14日
こべるん ~変化していく神戸~
リノベーション神戸の一環として、垂水駅周辺の再整備が進行中ですが、その一翼を担うのが、垂水小学校の建て替え計画です。拠点駅周辺の小学 …

POSTED COMMENT

  1. 摂津国人 より:

    三井不動産に決まったのなら、以前コメント差し上げたようにアウトレットをやめてららぽーと神戸垂水にリニューアルして欲しいです。
    ららぽーとも三井不動産のモールでブランドなので、無理な話ではないはずです。

    アウトレットモールは一時は人気でしたが、現在では行ってみても買いたいものはあまりないのが本音です。
    アウトレットモールはそもそも日常使いの店舗よりもブランドを重視しているので、週末に子育て世代が食事するフードコートや食品スーパー、カジュアルアパレルブランドの店舗が揃ったショッピングモールの方が需要に適しています。
    これまでマリンピア神戸がアウトレットのこだわり続けた結果、ショッピングモールへの需要は同じく垂水区の小束山に流れた感すらあります。
    このマリンピア神戸の地理的なポジションは、垂水駅から徒歩圏内であることも見落としてはなりません。
    ここにららぽーと神戸垂水ができれば、神戸市がリノベーション神戸で重点的に整備することを宣言している垂水駅の発展にも間違いなく大きく寄与するでしょう。
    垂水駅で実現が危ぶまれている商店街のマンション再開発にも弾みが着く可能性さえあります。
    また、第二神明以南にお住まいの方からすると、小束山よりもららぽーと神戸垂水の方が近いですし、日常的な通勤通学に垂水駅をはじめとしたJR・山陽をお使いのはずですから、山手よりも浜手に足が向くのは自然です。
    奇しくもポトマックがフードコートとして入ってくれる条件が整っていますので、絶好のチャンスです。
    この好機を絶対に逃してはなりません。

  2. 名も無き神戸市民 より:

    洋服好きからするとマリンピア神戸はデザイナーズブランドやハイブランド店舗がほとんどなく他の店舗もアウトレット専用品ばかりでもはやアウトレットではないので、日常から週末まであらゆる客層に応える複合ショッピングモールに転換したほうが今の時代に合うと思います。

  3. Matsu より:

    以前働いていた事がありましたが、コロナ前から新しいショップや建物ができても半年もしないうちに閑散としますね。
    また平日と休日の差が酷く、休日だけ開けてても十分じゃないかという状態でした。

    しかしこの施設の厄介なところは祝日またはセール時期だけ2車線しかない国道2号線の交差点から駐車場までずらっと極端に混みすぎる点です。

    平日は閑散、休日もそこそこ、セール日は極端に混みすぎる。でもあまり買わない。
    実際耳にしますが
    「セール時は見に来るけど大したブランドが全然ないからほぼ買わない」
    状態です。

  4. sirokuma より:

    ポトマック…神戸を盛り上げようと頑張ってくれてます。その企業姿勢には敬意を表します。
    でも正直、他のクリエイターはいないのかと思ってしまいます。
    マリンピアには当初から出店済みですし、神戸に住んでいると都心部は勿論、須磨海浜公園やメリケンパークそして今回のアトアなど観光スポットには必ずと言ってよいほどポトマックの店舗があります。それほどなじみがあるだけに、名前を聞くだけで出来上がりの店舗の雰囲気・料理やスイーツの傾向が想像出来ちゃいます。アトアでも期待は裏切らないけど上回るものでもなかった。
    ドミナントはカニバリゼーションを招くともいわれますが、それよりもフード業界ではマンネリ化の方が怖いのではないでしょうか?

摂津国人 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です