西神中央

そごう西神店が2020年8月閉店 へ セブン&アイが大リストラ敢行

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そごうと西武百貨店を傘下に抱えるセブンアンドアイホールディングスが大リストラの実施を電撃発表しました。このリストラはそごう西神店を含む百貨店5店、イトーヨーカドー33店、約1,000店のセブンイレブンの閉店によって3,000人規模の人員削減を図るという大ナタです。

閉店する百貨店はそごう川口店、徳島店、西神店、西武大津店、岡崎店。対象は地方店及び大都市郊外店ですが、どの店舗もその都市や地域において商業の中核を担っている施設です。特に西武大津店やそごう徳島店は各県に残る唯一無二の百貨店であり、地元経済への衝撃は計り知れません。

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そごう西神店は先週、神戸阪急として再開業した旧そごう神戸店とセットでエイチツーオーリテイリングに譲渡される予定でしたが、土壇場で折り合いが付かず、そごうとしての営業を継続する事になりました。同店は10年前から閉店が噂される事もありましたが、ビルの保有者である神戸市から家賃補助を受ける事で地域の商業を牽引してきました。神戸市は西神中央を再度、エリアの拠点としての役割を高める為、西区役所の新築移転や文化複合施設の建設等、駅周辺での公共施設の集積を進めようとしている矢先に出鼻を挫かれた格好です。

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既にこれまでも各大手百貨店グループは地方店や郊外店の再編とリストラを進めてきましたが、特にそごう・西武は他社よりも落ち込みが激しく、店舗閉鎖数も群を抜いていました。

百貨店は本格的に大都市の中心部やターミナル型でしか成り立たない業態である時代に突入しました。西神店の閉店は来夏を予定しています。これで本当にそごうは神戸は元より、地場であった関西からも完全に消滅します。西神中央にとってはこれを機により集客性の高い商業施設としてリニューアルができる新たな機会として捉える事もできるでしょう。ハーバーランドは旧神戸阪急の撤退後はウミエに、新長田の大丸は撤退後には東急プラザに生まれ変わって成功を収めています。ジリ貧で投資の出来ない百貨店よりも力のある流通企業に運営を譲り渡す事が出来れば、かえって地域活性化に繋がるでしょう。

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POSTED COMMENT

  1. 秋山 より:

    お久しぶりです。元々そごう神戸店と関係の深かったそごう徳島店の閉店が現実のものとなってしまいました。そごう神戸店がH2Oリテイリングに譲渡されるとの情報の出た時点でで既にそごう徳島店の命運は決まっていたと言えます。

  2. マルーンくん より:

    譲渡交渉が破綻しましたが、H2Oがなんとかしてくれないものでしょうか。モザイクモール港北のように阪急商業開発によるSCにし、食料品と神戸阪急のサテライト機能の百貨店(合計1万m2以下)+残りは専門店街という形なら再生可能でしょう。

    徳島も、過去のくまもと阪神や先日の米子髙島屋のように地元が受け皿を作れば、なんとかできないこともないように思います。

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