葺合南54号線で神戸国際会館の南向かい角地にあるそごうウイング館。そごう神戸店の別館として1989年に開業しました。鉄筋鉄骨コンクリート造の地上7階建。テナントビルとして、基本的に高い稼働率で運営されていました。
しかしビル内で最も高い人気を誇った1階のケーニヒスクローネが退店。「この好立地でしかも人気店のカフェが退店するのか」と疑問に思っていましたが、ビルをよくよく見ると、空きテナントだらけです。少なくとも1, 3, 4, 6階の4フロアが抜けています。
この建物は一昨年前の譲渡劇で保有権がセブンアンドアイからH2Oに移っています。来年には屋号もそごうから阪急に変更される最中のテナント退店が示す事は何か。
この建物に隣接するのはそごうの提携駐車場にもなっている磯上モータープール。都心の一等地にある最大級の駐車場の一つです。
皆さんもかと思いますが、私はずっとこの駐車場の再開発について考えてきました。何度か当ブログでも触れてきたかと思います。飛躍し過ぎているかもしれませんが、もしそごうウイング館とこの駐車場を一体的に再開発する為の布石として、同ビルテナントの退店が進んでいるのだとすれば、再開発の内容によっては都心の賑わいや人の流れに大きく影響を与える可能性があります。
このパーキングは南側に大きく広がっており、敷地面積は5,000平方メートル程あるかと思います。パーキングに隣接する葺合南54号線に面した建物も解体の話を耳にします。
先日もこのすぐ南側でザ・パークハウス神戸三宮が着工した事を記事にしましたが、周辺の居住人口も増えている他、今後、フラワーロードの東側はそごうの阪急化、バスターミナルビルの再開発で大きく変貌を遂げようとしています。また市庁舎2号館の建て替えも控えており、人の流れが駅から東や南に広がる可能性が高まっています。
特定都市緊急再整備地域内でもあり、このパーキング一体を再開発するタイミングはまさに”今”をおいて他にありません。
さて、再開発が進められるとすれば、どのような内容とすべきでしょうか。低層部には商業施設を設けるべきかとは思いますが、あまり大きな商業床は不要かと思います。低層部に商業・駐車場、中高層部にホテル・住宅もしくはオフィス・ホテル等の複合ビルが検討できそうです。
1つのたたき台としては、現在、基礎工事の真っ最中である「(仮称)梅田曽根崎計画」です。
低層部の北側や東側の通り面した部分は3-4階レベルまでを店舗とし、中央より南側は立体駐車場とします。低層部の上にセットバックして中高層部が乗り、5-10階をホテル、11-40階を住宅とした高さ150mの複合タワーを想像してみます。
ただこの再開発が進むとなると、阪急はどこまで参画するのでしょうか。どちらかと言えば、阪急にとっては本丸のそごう建て替えやアイングパーキングの再開発が優先されるべき課題のはずです。ただ中高層部をマンションとする阪急ブランドのジオタワーであれば投資の回収は早期に可能なので、加わり易いかもしれません。もしくは百貨店の建て替えを進める為、ウイング館を売却してしまうという事も考えられます。
色々な憶測をしてしまうそごうウイング館のテナント退店ですが、単なるリニューアルの可能性もあります。今後の動きに注視したいと思います。
そごうウイング館のテナント退店 次の一手に関わる動きか!?
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このエリアで、しかもH2O保有の建物に変化の兆しがあると期待してしまいますね。
今回の動きで即前進するかどうか別としても磯上、アイング駐車場は都心三宮の数少ない大規模事業敷地ですから水面下でも計画は前進して欲しいです。
私は磯上駐車場には大規模商業ビル、アイング駐車場には低層部に一部商業機能を持った大規模オフィスタワーを開発するのが三宮にとっては理想的だと思っています。
新JR三ノ宮駅、新阪急百貨店から南北に磯上まで商業軸を設け、商業軸の東側に沿って大規模オフィスビルが集積する業務軸を設けることを期待しています。
今後一歩づつでも目に見える形で前進して欲しいですね。
そうですね。アイングは私もオフィスタワーをずっと想像しています。磯上は商業とホテルが望ましいですが、上層部はマンションもありかとは思います。とにかく都心の大規模な駐車場は早く再開発されるべきですね。
こべるんさんの観察力にいつも感動させられています。ニュースを見るだけでは分からないことが分かって楽しいです。
ありがとうございます。発見は街歩きの楽しいところでもありますね。
・そごう本館+新館
・神戸国際会館裏立体駐車場
・そごうウイング館+立体駐車場
とH2O関連での再開発の可能性が高いですね!