雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 9月7日(木)に起工式を開催 いよいよ再開発ビル本体の建設本格着工!


昨年の5月よりサンパルの閉館と内部解体から開始された雲井通5丁目の大規模再開発プロジェクトがいよいよ次の段階に入ろうとしています。



再開発対象エリアにあったサンパル、中央区総合庁舎、勤労会館、そして東横インの4棟の建物は、1年3ヶ月の解体期間を経て、ほぼ完全消滅しました。



唯一、最後まで残されていた中央区総合庁舎の地上躯体も一部の外壁を残して瓦礫の山と化しています。



数日内に更地となるでしょう。これで約1.3ヘクタールに及ぶ広大な空地が都心に誕生しました。これだけの規模の更地が三宮に一挙に生まれるのは恐らく三宮サンセンタープラザの再開発時以来、およそ60年ぶりなのではないかと思われます。



東横イン跡地も掘削が進み、地中障害物の撤去が行われています。



仮囲い内部は掘削が進み、地下1階分が掘り下げれています。



サンパル跡地では全回転掘削機が稼働しています。オールケーシング工法で旧ビルの杭等の地中障害物解体を進めているものと思われます。



この雲井通5丁目エリアは1970〜80年代に再開発された街でしたが、三宮東エリアという立地は都心商業軸からズレてしまっている事によって駅前一等地の好条件を相殺してしまい、B面的な駅裏の街から脱却する事ができませんでした。

しかし今回の再開発ではこれらの悪条件を吹き払う内容をこの土地に盛り込み、半ば強制的に人が集う街に変貌させる事になります。



再開発エリアの南に面する中央幹線には歩道橋がありましたが、この数週間で完全に撤去されてしまいました。



既に鉄骨造の歩道橋の姿は存在せず、柱のあった跡のみが歩道に残されています。



駅前から整備される新たな歩行者デッキの建設工事がいよいよ今年度から開始される為、歩道橋の撤去が進められた模様です。歩行者デッキの建設はもっと再開発ビルの建設が後半に差し掛かってからの着工かと思っていましたが、工期は46ヶ月を予定しており、もう着手しないと間に合わない状況のようです。

さて、再開発を進めている雲井通5丁目再開発株式会社、神戸市、大林組、三菱地所、三菱倉庫、TC神鋼不動産は、今週7日木曜日に遂に起工式を開催します。

プロジェクト概要

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業



事業名称 神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業
施行者 雲井通5丁目再開発株式会社
施行区域 兵庫県神戸市中央区雲井通四丁目345番の一部,346番,347番の一部,同五丁目301番, 302番,303番,317番,318番,319番,320番の一部
区域面積 約1.3ヘクタール
敷地面積 約8,230㎡
延床面積 約98,570㎡
建物構造 鉄骨造 鉄骨鉄筋コンクリート造
階数/高さ 地下2階 地上32階 塔屋2階/約163m
主要用途 商業施設、バスターミナル施設、公益施設、業務施設、宿泊施設 公共施設
設計 大林組 三菱地所設計 坂茂建築設計 東畑建築事務所
施工 大林組

解体着手 2022年6月
完成予定 2027年頃

市道葺合南146号線を幅員18mに道路拡幅











バスターミナル

bustabuild05.jpg

bustabuild08.jpg

バーティカル・パッサージュ

bustabuild07.jpg

三宮図書館

bustabuild06.jpg

屋上庭園



EVOL HOTEL KOBE





屋外歩廊空間












何をもって着工とするのかその定義は現場での判断に左右されますが、いよいよ正式な着工に至ります。再開発の完成は4年後の2027年12月。三宮の街の在り方を大きく変えるインパクトを持つビルの建設がいよいよ始まります。

関連記事
雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 遂に躯体工事に着手!公益施設の内装他整備事業者の公募も開始

2024年10月8日
こべるん ~変化していく神戸~
現在、三宮で進行中の大規模再開発工事の急先鋒である雲井通5丁目プロジェクト。地下3階という大深度における躯体構築を開始する為、長らく …
雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 サンパルを覆う足場設置の仮設工事が開始される 勤労会館も今週閉館

2022年6月27日
こべるん ~変化していく神戸~
6月上旬に電撃的な開発概要が発表された神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業。開発街区内では先行してサンパルが閉館。1階のご …
雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 敷地全体で掘削が進み乗り入れ構台の設置も開始

2024年5月14日
こべるん ~変化していく神戸~
サンパルの解体工事開始から既に2年が経過した雲井通5丁目再開発プロジェクト。次世代の三宮におけるランドマークタワーの誕生に向けて残り …
雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 既に事実上の着工済?起工式を執り行った上での着工発表か?

2023年7月14日
こべるん ~変化していく神戸~
いよいよ今月から新築ビル本体の建設工事に着手予定の雲井通5丁目再開発プロジェクト。6丁目でも来年の都市計画決定を目指し再開発準備組合が設立さ …
雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 開発街区内建物全てが足場・防音パネルに覆われ始める 来夏の着工に向けて本格解体へ

2022年11月23日
こべるん ~変化していく神戸~
先週には雲井通5丁目再開発株式会社より概要と図面の発表が行われた雲井通5丁目再開発のバスターミナルI期ビル。今年5月よりサンパルの閉 …
雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 最上部のインフィニティプールを全国区の施設へと盛り上げたい

2024年6月14日
こべるん ~変化していく神戸~
JR新駅ビルと共に三宮の新ランドマークとなる雲井通5丁目のバスターミナルビル。再開発で大きく生まれ変わる街として注目を浴びています。 …

POSTED COMMENT

  1. sirokuma より:

    これも愉しみですね、バスターミナルですが完成する頃には屋上庭園がUAM(UrbanAir Mobilty)のぽ^とに変更されているかもしれませんね。

  2. いかなごん より:

    いよいよ着工という安心感が得られます。札幌の新駅ビル再開発は、建設費高騰で規模縮小という残念なことになりそうですね。
    神戸のバスタ2期や市役庁舎2号館の再開発も、時間が掛かるほど建設費高騰の影響はあるでしょうから、スピード感もって進めて欲しいですね。

  3. hanabi より:

    神戸の新たなシンボルになりそうですね!完成を楽しみにしています(^_^)

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。