新長田合同庁舎

新長田合同庁舎が竣工!完成特集 美しい庁舎は新長田のシンボルに


遂に新長田合同庁舎が完成しました。2017年8月に建築計画のお知らせ掲示から約2年。新長田の活性化起爆剤として大きな期待を背負っています。


北側のエントランスです。壁面緑化と木目調の自動ドア、大きな白の庇パネルが特徴です


エントランスは建物の西角に整備されており、大正筋商店街からすぐにアクセスできます。


新庁舎と既存のアスタ新長田の再開発ビルとの間に連絡デッキが整備されました。街との繋がりに重きを置いた設計になっています。アスタの外壁も綺麗に塗装されました。


北側には来庁者向けの自転車置場が完成。


建物を囲むように植栽やベンチが設けられています。


デザイン性の非常に高い庁舎です。垂直に設けられた日除けのルーバーを明るいアースカラーとした事で上質な家具のような装いが生まれました。


この建物は見る角度によってファサードがその表情を大きく変える事も特徴です。


東側は正面玄関となり、車寄せのようなバリアフリーのピロティ空間が設けられています。


南北の水平方向に渡って開放的に長く吹き抜けています。


東側エントランスです。県と市の合同庁舎としての風格を備えています。


メインエントランスを司る空間です。コントラストを意識しつつ、内装は天井を中心に木材を多用しているようです。中心部はセンターボイドと呼ばれる上層階への吹き抜け空間が換気や採光機能を持たせています。


1階には大きな多目的室が設けられているようです。神戸生活創造センターの多目的フリースペースです。


また地域に開かれた庁舎になる模様で料理教室が開けるようアイランド型キッチンを複数備えた部屋も1階に設けられました。


南側1階のエントランスです。


エントランス横のサインは内部がLEDによって常時点灯しており、視認性に非常に優れています。


南側に隣接する野瀬病院側に2階へとアクセスする階段が設けられました。


階段からは新庁舎の2階エントランスへと続くデッキとなっています。


デッキは旧三国志ミュージアム前の広場に繋がっています。


新庁舎と再開発ビルとの回遊性はこれでもかという位に動線を複数用意しています。


8月より県・市の入居部局の引越しと稼働が始まり、1,050人の職員が就業します。来庁者も年間30万人と見積もられており、これまで2号線の北側に比べて人通りもまばらで閑散感の強かった大正筋商店街も今後は賑わいが出てくるものと大きな期待が寄せられています。実際に飲食店を中心に周囲では新規開業ラッシュが起きているようで庁舎の稼働前から効果が現れています。


庁舎の施工を担ったで熊谷組・美樹工業・山田工務店JVの建設事務所があった腕塚5丁目第3工区にはに県立総合衛生学院が進出し、女子学生が通学するようになります。


街中の案内サインにも新長田合同庁舎が加わわりました。


非常にスタイリッシュでデザイン性の高い新長田の新しいシンボルが完成しました。再開発地区の巻き返しがこの施設によって図られるかその真価がこれから問われることになります。


市庁舎3号館跡に建設される新中央区総合庁舎も新長田合同庁舎と同じ日本設計が設計を担当しています。同庁舎の完成度の高さにも期待が膨らみます。

名称 新長田合同庁舎
所在地 神戸市長田区二葉町5-1-1
規模 地上9階
敷地面積 約3,028㎡
建築面積 約2,800㎡
延床面積 約19,500㎡
高さ 約39m
構造 鉄骨造
用途 庁舎
設計 日本設計
施工 熊谷・美樹・山田特定建設工事共同企業体
事業主 兵庫県・神戸市・(一財)神戸すまいまちづくり公社
完成 2019年7月
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  1. 六甲台 より:

    20代の初め、転勤で当時有った神戸デパートのテナントで星電社のレコード事業部に配属されて、側の商店街は人を避けながら歩いていたのを思い出しました。今は閑散としているので、少しでも賑わいが戻ると良いですね。

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