旧居留地

三共生興スカイビルの解体撤去工事 建物上層部の解体が進む



旧居留地・江戸町筋の三共生興スカイビルは大阪の老舗の繊維専門商社である三共生興が保有していましたが、2019年9月に都市環境開発社に売却されました。昨年秋にはビルを閉館し、解体工事に着手しています。

プロジェクト概要

三共生興スカイビル解体工事



事業者 都市開発環境株式会社
所在地 神戸市中央区江戸町101
敷地面積 1,829.8㎡
規模 地上10階 地下1階
解体施工 デグチコーポレーション
閉館日 2020年10月31日
完了予定 2021年10月30日

解体状況の様子



工事が始まって3ヶ月が経過しましたが、思っていた以上に解体のペースは速めのようです。近隣で解体された市役所本庁舎3号館や解体が開始されている2号館と比べると、そのスピードの違いは明らかです。



内部解体は既に完了しており、低層部周りも撤去が進んでいます。



そして上層階の撤去がかなり参考しているようです。



神戸市の都心部における住宅規制にはまだ根強い反対の声が残っているようです。この解体を進めている都市開発環境社はマンションや戸建開発が主な事業ですが、マンション開発が難しいと思われる中でこの土地を取得した目的は転売なのかそれとも自社開発を検討しているのか。



土地を二分すれば、市が規制を掛ける住宅開発の対象となる敷地面積1,000平方メートルを割るので、小規模マンションを建てる事は未だ可能ですが、1階にはテナントを入れる必要があります。因みに東に隣接するルネ旧居留地は1-2階にモンベルを誘致した店舗フロアを持つ地上13階建・65戸の分譲マンションですが、敷地面積は1,047.16平方メートルと、基準を少し上回りますが、50平方メートル程の減築でほぼ同規模のマンション建設は可能という事になります。



段階的にまずは道路に面した西と南に彩光が可能な南側半分に店舗付分譲マンションを建設し、北側は当面、コインパーキングで運用するというパターンが最も夢の無いしかし現実的なプランですが、更に現実的なのは全体をパーキングにして塩漬け状態にしてしまう事です。

これらの予想を裏切る明るいプランが出てくる事を望みます。難しい環境ではありますが、三宮中央通りでは複数の優良プロジェクトが進行しています。



南側の日本銀行神戸支店が改修されていますが、クラシックな外壁がどこまで綺麗になるのでしょうか。
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