大阪

地域探訪: 大阪・うめきた2期南街区の着工後の様子 延床30万平方メートル越えの巨大複合ビル建設工事



昨年末に着工が報じられた関西最大級の再開発プロジェクトであるうめきた2期。まずは南街区の賃貸棟と呼ばれる複合施設の建設がスタートしました。既に現場にはおびただしい数の重機が稼働しています。



うめきた1期として開発されたグランフロント側から見たうめきた2期エリア。延々と続く仮囲いがその敷地の広さを物語っています。この殺風景な更地が4年後には緑豊かな都市空間として大きく変貌を遂げます。



複数の三点式パイルドライバやクローラークレーンが稼働しています。貨物駅の跡地の為、地中構造物の撤去は不要かと思います。既に杭工事がスタートしていると思われます。中央の三点式パイルドライバは既製杭の建込中でしょうか。



こちらの三点式パイルドライバは山留工事を進めているものと思われます。



南街区の仮囲いに掲示されている建築計画のお知らせです。複数の建物を一つの計画にまとめています。複雑な形状をした複合施設で、複数の建物から構成されているように見えます。



構造としては大きく分けて東棟と西棟の2つの建物で構成されていますが、基壇部を共通のプラットフォームとして複数のタワーが立ち上がります。最も高い部分が西棟で地上39階 高さ181.5mです。



施工はうめきた2期共同企業体として大林組と竹中工務店という普段は受注を競い合う関西を代表するスーパーゼネコン2社が最強のタッグを組んでこの一大プロジェクトを進めています。画面の向かって手前が西棟、奥が東棟の現場です。一番奥の乗り入れ構台が設けられてる部分はJRの新線であるなにわ筋線と新駅(仮称)北梅田駅の建設現場です。更にその奥にJR大阪駅西の新駅ビル、そして大阪中央郵便局跡の梅田3丁目計画と大型開発の南北ベルトが出来ています。



これらの一連の大規模プロジェクトが完成を迎える2024-2025年には大阪万博が開催され、梅田は同博覧会を訪れる多くの人々を迎え入れるゲートウェイシティとしてその姿を世界にアピールします。しかし足下では万博と両輪で進む予定だった夢洲のIR施設については開業時期が未定となりました。府と市が時期を固める事によって進出事業者に負担を強いると、事業計画を撤回される可能性がある為、これに配慮した格好ですが、既に横浜への進出を検討していた事業者の撤回が報じられている為、状況は予断を許しません。



うめきた2期地区内にも多くのホテルが開業する予定です。万博は期間限定のイベントですが、IR施設は恒久的に訪日客を呼び寄せるポンプの役割を果たします。



北地区も月内に着工予定です。

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