東京

地域探訪:東京・千代田区内幸町・帝国ホテル周辺の巨大再開発が始動する 230m x 3/145m x 1 総延床面積110万平方メートルの国内最大級の大規模



東京・日比谷公園前の日本を代表する老舗ホテル「帝国ホテル東京」は本館とタワー館から構成される由緒正しき高級シティホテルですが、次々と進出してくる外資系高級ホテルとの競争に晒され続けている他、都心の他老舗高級ホテルも建て替えが進み、帝国ホテルの施設老朽化による競争力低下が目立つようになってきました。

危機感を持った帝国ホテルは三井不動産とホテル建替を含めた提携契約を締結し、ホテル敷地を含めた内幸町1丁目一帯の再開発に乗り出す事になります。

プロジェクト概要



東京都の環境アセスメントの公表で明らかになった計画概要は驚異的な規模でした。約6.5ヘクタールの開発面積に地上46階〜43階 高さ230mのタワー3棟と地上29階 高さ145mの帝国ホテル新棟を合わせて、超高層ビル4棟を建設。これらの総延床面積はなんと110万平方メートルに達する日本最大の再開発になります。上記パースで階段状になっている建物が新・帝国ホテルです。



この街区内には複数の建物が立っており、その地権者・事業者は帝国ホテル、三井不動産、NTT都市開発、東京電力パワーグリッド、第一生命保険、中央日本土地建物、東京センチュリー等、日本の中枢における大規模再開発とあって錚々たる顔ぶれです。

この街区を南、中、北に区切って各事業者が開発を進めます。



帝国ホテルと三井不動産が進める北街区。

規模:I期 ノースタワー 地上46階 地下4階/II期 新本館 地上29階 地下4階
最高高さ:I期 ノースタワー 230m/Ⅱ期 新本館 145m
街区面積:約2.4ヘクタール
延床面積:約420,000㎡
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造 鉄骨造
用途:オフィス 宿泊施設 商業及び駐車場等
工事予定:
I期 ノースタワー 2024年度~2030年度
II期 新本館 2031年度~2036年度



NTT都市開発、公共建物、東京電力パワーグリッド、三井不動産が進める中街区。

規模:地上46階 地下6階
最高高さ:230m
街区面積:約2.2ヘクタール
延床面積:約370,000㎡
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造 鉄骨造
用途:オフィス 宿泊施設 商業、ホール、駐車場等
工事予定:2022年度~2037年度



第一生命保険、中央土地建物、東京センチュリー、東京電力パワーグリッドが進める南街区。

規模:地上46階 地下6階
最高高さ:230m
街区面積:約1.9ヘクタール
延床面積:約310,000㎡
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造 鉄骨造
用途:オフィス 宿泊施設 商業、ウェルネス促進施設及び駐車場等
工事予定:2022年度~2037年度



開発エリアには80-90年代に建設された複数の超高層ビルが林立していますが、今の東京はこれらをも解体してしまう程の圧倒的な力で再開発が進みます。

足元ではコロナ感染拡大以降に定着してきたテレワークの影響や景気後退によってオフィス需要の縮小が顕著になり、空室率の上昇が見られ始めていますが、これらのマイナス要素はどこ吹く風で、進行中のプロジェクトに加えて次々と新たな巨大開発が止めどなく浮上してきます。特に都心3区の千代田、港、中央はその全域を再開発し尽くすまで止まらない勢いです。

90年代の終わりに汐留に200m級の高層ビル群や六本木ヒルズ、丸の内の丸ビル建替等から始まった東京の開発はその歩みを一瞬とも止める事なく既に20年も継続してきました。



日本の首都として世界の大都市と競うには東京の発展は必要ですし、高層ビルファンとしても東京の開発にはワクワクが止まりませんが、一方であまりにもの一極集中度合いに複雑な想いを抱いてしまうのも正直なところです。巨大開発が進んでいる今の大阪でさえも、東京との差はこれまで以上に開いています。東京に投じられる資本の半分でも全国に分配されるのであれば、地方の衰退も抑制される筈です。

東京はニューヨーク、上海に匹敵し、これらに全く引けを取らない超高層都市に変貌を遂げようとしています。

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