三宮

中山手通3丁目のホテル計画は頓挫・賃貸マンション建設に転換へ 開発業者は新たなプロジェクトを始動



トア山手の西側に面した角地で計画されていた中山手通3丁目のホテルプロジェクト。4年前に既存建物の解体工事を終えた後、建築計画のお知らせが掲示されたものの、なかなか着工せずの状態が継続していましたが、2年を経てようやく建設工事に着手。しかし基礎工事中に施工業者が倒産して工事が中断。その後、コロナウィルスの感染拡大に見舞われ、中断した工事は放置状態にありました。しかしその構築された基礎を再び解体撤去する工事が今夏に始まり、4年間の紆余曲折の上、不遇続きに見舞われたこのホテル計画は完全に消滅してしまいました。



解体の終わった敷地内の様子です。完全な更地になってしまいました。しかし推測ですが、地中に杭は残されている状態かと思われます。



そして新たに建築計画のお知らせが掲示されました。ウルトラエステート株式会社が地上15階・84戸の賃貸マンションを建設します。土地は転売されたようです。同社は株式会社スナダプロパティのグループ会社で、近年、神戸の都心部でも急激にセレニテシリーズの賃貸マンション、ラシュレシリーズの分譲マンションを多く建設しているデベロッパーです。



新マンションは年明け1月に着工、23年6月に竣工予定です。



都心商業地内ですが、大通りから離れて閑静なエリアですので、結果としてはホテル立地よりも賃貸マンションの方が需要は高い場所とも言えるでしょう。



ホテル計画と同時期に建設の進められていた中央区下山手通3丁目計画新築工事も完成を迎えていました。 イー・グルーブ不動産販売株式会社が建設した地上15階建ての店舗付共同住宅です。グルーブAriaトアロードという名称が付けられました。



1階は店舗ですが、現状はテナントを募集しています。



さて冒頭のホテルプロジェクトを断念したフュージャーズコーポレーションが次にターゲットに定めたのが、加納町交差点に面した巨大ビル「UR布引ビル」。小規模なホテルの展開を主な事業としている同社が手掛けるには土地面積の規模が大きく、開発するつもりがあるのか、それとも転売を目的とした取得なのか。



既存ビルの解体が終わる来夏にはこの土地活用の行方が明らかになってくるものと思われます。

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