トアロード

三宮ゼロゲートにAINZ & TULPEがオープン COLONY2139の後継決まる

3面を三宮センター街、トアロード,中央幹線に囲まれたパルコの商業施設「三宮ゼロゲート」。2018年秋の開業時から中核テナントとして出店していた1階のCOLONY2139と2階のアディダスは昨年、4年目の営業に入ったところで、コロナ禍の中の退店を余儀なくされました。



三宮ゼロゲートはそもそも開業時から順風満帆の船出ではなく、3-4階は空テナントでのオープンからスタート。暫くフロアを埋めるのに苦労していました。その中で中核2テナントの退店はインパクトが大きく、その行く末を懸念していました。



そのような中、1階フロアに後継テナントが決定。お洒落ドラッグストア・コスメ雑貨の「AINZ & TULPE」が神戸元町店を6月3日にオープンさせました。かつてサンキタ通りやユザワヤ三宮店内にも出店していましたが、いずれも閉店。再度の都心店オープンとなります。同店は今春にもエキソアレ西神中央に出店を果たしました。



コスメ雑貨店の集客力は高く、通行する女性が気軽に立ち寄れるメリットがあります。また化粧品販売店特有の華やかさもあるので、立地柄としても適したテナントが決まったとも言えます。

パルコは全国の政令市を中心なゼロゲートを展開してきましたが、2018年の三宮を最後に新規出店はありません。パルコのブランド力は東急ハンズ同様に低下を続け、地方や郊外の百貨店不振と相まって、渋谷発祥コンテンツの終焉を表しています。



2階については古着のポップアップストア等、暫定利用が行われています。早期の新テナント出店が望まれますが、コロナ禍で退店したテナントビルや商業施設の空きが彼方此方で埋められていない状況が続いています。

全国のゼロゲート内の出店テナントを見ても、ドラッグストア、100円ショップ、携帯ショップ等、既にファッションビルの体を成していません。テナントの業種を選んでいられないというが現実のようです。



全国の諸都市で再開発が盛んに行われていますが、特に商業フロアを増床する開発案件はテナントが埋まる事が前提です。ただ商圏内の顧客だけでは各地で進む開発を維持する事は難しいと思われます。訪日客が以前のレベルまで戻る事が前提でしょう。万博に向けて残り3年でどこまで正常化できるでしょうか。そして神戸はその恩恵を今度こそ掴みとる確実な施策は打てるでしょうか。

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POSTED COMMENT

  1. kingi より:

    まあ他の都市のパルコみたいな
    携帯ショップやドラッグストアにならないだけ良かったんでしょうけど
    それにしても安っぽく酷いデザインのこのビルなんとかして欲しいですね

    • しん@こべるん より:

      そうですね。テナントは重要だと思います。なりふり構わずでは付加価値を下げてしまいます。

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