旧居留地

三井不動産が2025年を目処にホテル客室数を倍増計画 神戸への初進出の可能性は!?


三井ガーデンホテル日本橋プレミア

少し前になりますが、三井不動産が2025年を目処に同社の抱えるホテルブランドの客室数を倍増させる計画という記事が日経新聞に掲載されていました。

同社は国内で「三井ガーデンホテルズ」、「ザ セレスティンホテルズ」、 「フォーシズンズホテル」等のブランドを展開。また最近では新ブランドの「シークエンス」も追加展開し、現在までに約8,000室を運営しています。これを今後5年で7,000室増の約15,000室に増やす計画です。20年度には既に1,900室を開業予定で、その後、4年で更に約5,000室を新規開業する計算です。


さて、現在、神戸には三井不動産の運営するホテルはありません。旧居留地25番館は三井不動産が手掛けた神戸都心における最大級の開発プロジェクトでしたが、この地にあった「ORIENTAL HOTEL」の復活がコンセプトだったので、ホテルの運営は他社に任せ、PLAN DO SEEがこの委託を受けました。

注目すべきはこの残り5,000室の中に神戸で開業されるホテルがあるのかどうか。私は高い確率で三井不動産のホテル進出があるのではないかと考えています。

三井不動産のホテルは比較的、客室単価の高いブランドが占めており、昨今はホテル室数が過剰になっているという声が強まっている中、同社の戦略にてアッパーミドルクラス以上のホテルはまだ不足しているという認識を今回の増室戦略に当てはめています。

神戸でもビジネスホテルは急増していますが、今のところは新規の高級ホテル開業は殆どありません。しかし今後は大型の再開発ビル計画の具体化が目白押しで、これらの建物の上層階にはホテルを入れる事が想定されています。


  • JR新駅ビル
  • 雲井通5丁目再開発
  • 神戸市役所2号館跡地
  • 兵庫県庁2号館跡地
この中で2025年までに具体的に完成しそうなプロジェクトは実はありません。JRについては自社のグランヴィアを入れる公算が高く、雲井通は三菱地所が事業主なので、三井が入る余地はありません。可能性があるのは市庁舎及び県庁舎跡地ですが、県庁の集客複合施設のできる2号館跡の開発は1号館跡の新庁舎が25年に完成した後に着手予定です。唯一、残るのは市庁舎2号館ですが、こちらは来年実施されるプロポーザルのコンペで勝たなければ獲得できません。また25年の完成も流動的です。


私の考える大本命は栄町通のGSパーク神戸跡地で構想される計画です。既に敷地内では大深度ボーリング調査が実施され、何らかの計画が水面下で進行している模様です。土地を保有するのは大阪・高麗橋に本社を置く不動産会社の銀泉。三井住友銀行と深い関係にある同社が単独でこの用地の開発を行う資金力は無いと思われますが、三井不動産への売却や共同事業という形での複合開発という道が考えられるのではないかと思います。


商業と住宅という組み合わせが最も有力と思われましたが、神戸市のタワマン規制が7月に施行される為、バスターミナルと駐車場1、商業3、オフィス2、ホテル4程度の組み合わせの複合ビルの可能性が高いと思われます。このホテルに神戸初の三井ブランド進出があるのではないかと予想しています。


次候補は三宮新港町エリア。第一段階の再開発が進行していますが、ホテルの進出はありません。第二段階の第2突堤の開発にはホテルと商業施設という組み合わせが想定されています。25年の完成時期はこの開発にも当てはめられます。ただこちらは突堤基部に住友倉庫があるので、第一段階と同様に住友不動産が事業者になる可能性も高く、航空会社系のホテル進出も噂されています。
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