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リノベーション神戸のプロジェクトが本格的に進行し始めた名谷駅周辺。この中でも賑わい増対して大きなウェイトを占めるのが商業施設「須磨パティオ」のリニューアル計画です。
須磨パティオは延床面積約32,900平方メートル、売場面積約16,700平方メートルと須磨区内最大の商業施設ですが、開店は1980年と既に築40年を越えています。2000年に初のリニューアルを実施していますが、それからも22年。再度の大規模改装が急務になっていました。
今年4月には中庭の買物広場を先行してリニューアル。人工芝を張って憩いの空間が完成しました。
須磨パティオは1〜3番館及び健康館の全4棟で構成されています。これらを「みんなでピクニック、須磨パティオ。」を全体コンセプトとして、下記のテーマでリニューアルを図る計画です。
- 食のパワーアップ
昼も夜も楽しめる食ゾーンの強化や、新たな食空間体験の創出(フードコート、オールデイダイニングなど) - 子育てサポートの充実
子育て世代に寄り添った環境と、店舗・サービスの導入など、多世代が安心して過ごせる施設(BOOK&CAFÉ・親子カフェ、キッズスペースなど) - 集い・憩いの場の創出
憩いや活動の場となることで、地域と“つながる”きっかけをつくる(シェアキッチン、チャレンジショップ、地元テナントなど) - ショップ巡りが楽しくなる空間
思わず立ち寄ってしまう楽しい買物空間 - 多様なライフスタイルを満たす豊富な店舗
ポストコロナの時間・コト消費など、変化するニーズに寄り添うショッピングセンターへ
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食の充実を図る
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「食のパワーアップ」をポイントとしている為、3番館1階にフードコートを整備します。これは西神中央のプレンティでも行われる整備ですが、若いファミリー層の好む現代モールにはフードコートやフードホールは不可欠な存在になっており、須磨パティオもようやくフードコートを手に入れます。
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2・3番館1階のレストラン街も内外装を刷新して、明るく暖かみのある空間に変身。テナントの入れ替えや再配置等を行い、魅力のあるフードストリートへ。
滞在時間を増やす居心地の良い空間
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現在、TSUTAYAが入っている健康館2階は、 Book&Cafeに生まれ変わります。西神中央駅前のエキソアレ西神中央でも蔦屋書店が、話題の本や文具雑貨を揃え、居心地の良い空間で、 カジュアルにライフスタイルを提案する「TSUTAYA BOOKSTORE
LE GARAGE & OHAGI3」を展開。同様の店舗になるものと思われます。
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1番館2階の店舗区画はその特徴的な天井の意匠を活かしたキッズスペースに変身。屋内に子供が遊べるエリアの無かった須磨パティオに初めてのキッズスペースが誕生します。これも子育て層の集客には欠かせない要素です。
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1番館1階の食品売場も現在のスーパー的な内装からナチュラル建材を使った暖かみのある雰囲気に刷新して、食材がより際立ち、買い物が楽しくなる空間に生まれ変わります。
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1階1番館の時計塔のあるアトリウム空間も構造は大きく変えずに人の集う潤いのある空間へと変貌します。
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今後のスケジュールですが、今年度中に商環境設計、テナント配置計画、 プレリーシング(事前誘致)を展開。いよいよ来年度にはテナント配置計画に基づくリーシング(誘致)活動、 工事設計、そして工事に着手します。24年夏にはリニューアル具体内容を公表し、そして秋にリニューアルオープンに漕ぎ着ける予定です。
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リニューアルの総事業費は20億円を予定しており、これは西神中央のプレンティと同じ投資額です。コロナ禍前の須磨パティオは年間1200万人が来館し、71億円の売上がありました。今回のリニューアルでテナントも大幅に刷新し、魅力アップを図る事で、コロナ禍で減少した売上高と来館者数の回復、そして周辺地域への人口流入に繋げていきたいところです。
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来年以降2〜3年内に、名谷駅周辺のプロジェクトが続々と完成を迎える事になります。集合住宅も新設され、駅前人口も増加する計画です。須磨パティオのリニューアルが与える影響は大きいと言えるでしょう。
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