今年6月に竣工予定の新長田合同庁舎。完成後には新長田再開発地区で最大の就業拠点となる予定で同地区活性化の起爆剤として期待されています。
その庁舎の北側や西側の足場と養生ネットか撤去されて遂に外観が姿を現しました!
完成予想パースにかなり近いイメージです。日除けの垂直ルーバーもしくはマリオンが思った以上に色が明るく庁舎然とした感じはありません。
庇は黒、外壁は白とかなりメリハリとコントラストがはっきりしています。
新長田の新たなランドマークとしての存在感をしっかりと持った建物です。
旧三国志ミュージアム前広場から見上げた合同庁舎。西側はシンプルな外観です。
周辺施設とのアクセスや連絡路となる階段やデッキの整備も進んでいます。
周辺では既に庁舎需要を先取りした出店ラッシュが飲食店を中心に見られるようです。新長田再開発地区は国道2号線を挟んで南北で人通りに大きな差があります。北側の新長田1番街は比較的人も多く賑わいが見られます。ビルのテナントについても全国チェーンが多く出店しています。
道路を挟んで南側の大正筋に渡ると途端にそれまでの賑わいが失われ静かさが目立ちます。
再開発ビルに出店した地元の店舗は洋品店等を中心に合同庁舎の完成を待たずして閉店が相次いでいます。周辺ではマンションが大量に供給されましたが、これらに住むファミリー層の多くが一部の食料品や飲食店を除けばこうした地元の商店街のお店を積極的に利用する傾向はみられません。庁舎の完成後、人通りの増加や飲食店への波及効果は出てくるかもしれませんが、物販は非常に厳しい時代です。大正筋より遥かに集客するイオンモールでさえ物販は退店が相次いでいます。商店街も時代や消費者のニーズに合わせて進化していかなければその末路は火を見るより明らかです。快速電車の停車が実現すれば、ポテンシャルを買って総合的なタウンマネジメントを引き受けて貰える民間企業が現れるかもしれません。
新長田合同庁舎建設工事 遂に一部外観が現る!
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長田、兵庫、須磨ともにネイティブ神戸市民が多いところです。また中韓、ベトナム系の外国人も多く住んでいます。
つまり神戸市民の中でも比較的毛色の違った地域と言えるでしょう。
行政が言う地域コミュニティーとしては神戸で最強なんですが、それゆえ震災以降の新興住民とはもの凄く乖離がはなはだしいと思います。トレンドを理解できない住民、商店主が多い。
京都の商店街がいまだに集客できている現状は、京都市民があまり移り住むこともなく排他的で何世代にも渡ってお付き合いが続いてきたコミュニティー意識のたまものですが、市制150周年ぐらいの神戸ではハッキリ真似できない無理なコミュニティーです。
既存施設の活用リノベーションなど謳うのはノスタルジーに酔った周辺団塊の世代以降の高年齢層とリベラル市民の一部であって、あと20年でこれらの世代はかなり人口が減ります。よほどのリニューアルか街の更新を行わなければ、この商店街は廃墟化します。
位置的には神戸では少ない平野部で行政機能も集積してもよさそうなのに、今までそれが出来なかった理由があるのです。住民の資質なんです。
中途半端に移住市民を受け入れたための弊害が今出てきているのです。だから行政に文句ばかり言うんでしょう。自分の家に外から来た人が我が物顔で歩いていれば腹が立つんでしょうね。
長田商店街は東南アジア人が多いことも含め、アジアタウンを造ってはどうでしょうか?
中韓、ベトナム、インドネシア、タイ、そのお国柄を出したエキゾチックな商店街が形成できれば国内外で集客できるでしょう。(ネイティブは嫌がりそうですが)
とにかく東神戸に比べ、この中央神戸地域の衰退が激しいのは移住した新神戸市民にとって開かれた神戸でなく、閉じられた神戸であるギャップがありすぎるためと思います。
今はだいぶ変わったのかもしれませんが、やはり長田は大阪の鶴橋のような街、他の街とは文化が違うというイメージが根強くあります。移り住むには少し躊躇することがあるかもしれません。
神戸市政は震災以降「都市の恥部をなくす」という排他的発想で再開発に取り組んできたのかもしれませんが、そうではなく、街の需要を吟味し、きちんとしたゾーニングをすることこそ重要です。このあたりを勘違いしてしまったことが、再開発を妨害する人たちに1つの口実を与えてしまったような気がします。
いよいよ新長田合同庁舎がの完成が近づいてきましたね。
長田区の振興策として、以下の方策が考えられます。
1.神戸市庁舎、兵庫県庁舎全てを長田区に移転する
2.新長田に快速(できれば新快速)を停車させる
3.神戸高速鉄道と阪神・阪急など他の路線に乗り継ぐ際の発生する初乗り運賃の重複をなくす
4.三宮から地理的に近いことを利用して、大学など大規模教育機関、医療機関などを誘致する
5.単身世帯向けの賃貸マンションを建設して、上記教育機関に通う学生の住居を提供する
上記1~5を実現したのちに、ファミリー向けマンション建設等を進めるのがよいでしょう。
長田独特の事情のため、分譲マンションが売れにくいように思います。
1~5がクリアできたころには状況も変わっており、分譲マンションも売れるのではないでしょうか。
1の庁舎について
毎回述べておりますが、神戸市、兵庫県とも庁舎はすべて長田区に移すのがいいと思います(毎回すみません)。
三宮や元町のように、地方自治体が庁舎を置かなくても民間の力で発展できるところに庁舎を置くのは下策です。
以前もコメントがあったように、神戸は民間でもできることに行政が干渉しすぎています。
2の快速停車について
3で誘致した大学の学生などに署名してもらって快速を止めるようにしてはどうでしょう。
立命館大学のびわこ草津キャンパス(BKC)設置時に、BKCに通う学生が署名した結果、最寄りの南草津駅に新快速が停車することになった前例があります。
現在、新長田の隣の兵庫駅が快速停車駅ですが、ターミナル駅として新長田駅よりも劣る兵庫駅に快速を止めるのは廃止して新長田に振り替えるのが適切です。
(JR新長田駅 44,026人/日 地下鉄新長田駅 60,032人/日 兵庫駅 44,448 人/日)
https://opendata-web.site/station/28/
おそらく和田岬線のために兵庫駅に快速を止めているのだと思いますが、朝夕しか運航しない和田岬線はすでに地下鉄海岸線で代替できます。
存在価値が著しく低下した和田岬線のために神戸全体の発展を阻害するべきではないと思います。
3の神戸高速鉄道について
これも毎回述べていますが、初乗り運賃が複数回発生するので新長田の、ひいては神戸高速鉄道のアドバンテージが失われているのはもったいないことです。
既に神戸高速鉄道も阪急阪神ホールディングスの傘下にあるのですから、他社線との折り合いをつける頃でしょう。
4の大学・病院などの誘致について
神戸市内で交通の利便性がよく、土地を比較的安価に得られるのは長田区のアドバンテージです。
総合衛生学院の移転に続いて、他の教育機関、医療機関の誘致を進めるのがよいでしょう。
ポートアイランドの医療産業都市構想は、ポートライナーのお粗末な輸送力に足を引きずられて、進展は見込めません。
5の単身世帯向け賃貸マンションについて
上記教育機関に通う学生向けに単身世帯向け賃貸マンションの需要が見込めます。