新長田

新長田・腕塚5丁目第3工区 兵庫県立総合衛生学院建替整備事業 鉄骨建方が開始される!



コロナ禍等の影響で建築資材の納入遅れから着工時期を約1年遅らせ、今年2月にようやく建設工事に着手した新長田駅前南地区再開発における最後の工区である腕塚5丁目第3工区。兵庫県が県立総合衛生学院の新校舎ビルをこの地に建設しています。

兵庫県立総合衛生学院建替整備事業



所在地 神戸市長田区腕塚町5-5-1
事業者 兵庫県
敷地面積 2,384.24㎡
建築面積 2,308.4㎡
延床面積 12,415.51㎡
階数 地上9階
用途 学校
建物⾼さ 44.5m
構造 鉄骨造
設計者 株式会社内藤建築事務所
施工者 大豊・神鋼興産・益田特別JV
着工予定 2023年2月7日
竣工予定 2024年8月31日



着工以来の7ヶ月ぶりの取材となってしまいましたが、地中障害物解体撤去と基礎工事に約半年が費やされ、遂に鉄骨建方が開始されました。



おさらいしますと、この工区には当初、隣接するアスタ新長田3番街・スカイマークタワーと同様に市住宅供給公社が分譲するタワーマンションが建設される計画でした。しかし新長田の再開発は市が自ら手掛けるのではなく、各工区を民間事業者に譲渡して開発を委ねる方式に方向転換され、タワマン計画も白紙に戻されました。



この建物を建設する兵庫県は、現在、中央区の分校にある介護福祉学科を集約した総合衛生学院を移転(1-4階)させる他、5-9階には兵庫県立大や兵庫教育大の拠点も開設する予定とし、近隣の新長田合同庁舎同様に、県と市が協働で新長田の活性化を促進するプロジェクトです。



ただこのプロジェクトも井戸前知事時代に計画された為に着工できたのだと思われます。現知事下ではどうだったでしょうか。先日、斎藤知事が発表した県立大の無償化は、この施設に入るサテライト拠点を活用する学生にも適用されるのでしょうか。

基本的にはこれらの大学拠点は、現役学生を対象とし施設ではなく、起業支援・リカレント学習拠点、働きながら学べるキャンパスとされる予定です。



既に敷地の半分近くの鉄骨が8階まで組み立てられています。



教室として使われる8階からセットバックした9階には講堂及び体育館が整備される予定です。



この学舎ビルの完成後には学生約1,000人が新長田エリアに通う事になり、周辺の飲食店や商業施設への波及効果が期待されています。



30年を経て完了する再開発事業。事業期間が長かった為、エリアの中でも既に新旧が存在します。一度にできた街は、すべてが同時に老朽化していきますが、徐々に開発が進んだ街は、老朽化が目立ちにくいというメリットもあるのかもしれません。
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