雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 「神戸三宮TWINGATE」ビル開業後のオフィス空室率へのインパクトは?


順調に鉄骨工事が進む神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 「神戸三宮TWINGATE」のI期ビル。4機のタワークレーンが稼働する神戸市内最大級の再開発ビルです。



先行する北工区と追従する南工区の鉄骨の躯体が連結し、更には2階まで鉄骨が組み立てられました。



南工区が更に立ち上がってくると、とてつもなく大きな建物となりそうです。



このビルにグローバル本社が入居予定のアシックスは業績が非常に好調で、今期の純利益は県内企業最高の900億円に達する見込みとの事。1-9月の売上も前期比19%増の6,250.55億円に上りました。

このビルの11-14階にアシックスが入り、15-17階にはシスメックスが入居予定ですが、残る18-22階の5フロアはまだテナントを募集中です。



巨大な基壇部の上階中央はコの字型に鉄骨が組み立てられており、中央はポッカリと空いています。ここに神戸文化大ホールが入ります。



ビルが竣工するのは2027年12月。前述のオフィス5フロア分が仮にこのまま空室で開業した場合のオフィスマーケットへの影響はどの程度になるのでしょうか。今秋の神戸都心部の空室率は3.4%程と低水準を維持しています。基準階面積が1,165.37平方メートルなので、5倍の約5,800平方メートルの空室が生まれます。また現在、アシックスは本社機能を都心の4棟のオフィスに分散して仮入居させているので、これらも一気に空室になります。29年にはJR駅ビルと市役所2号館跡地ビルが完成するので、これらのインパクトは更に大きいでしょう。



歩行者デッキ工事エリアが更に拡大してきました。ミント神戸前の三宮東歩道橋が閉鎖されましたが、工事はそれだけに留まってはいないようです。



阿波銀行前の歩道は半分になっており、少し通りにくい状態です。



三宮東歩道橋がほか閉鎖になっているため、無論、デッキに上がるエスカレーターやエレベーターも閉鎖されています。



ラウンド前の歩道も半分は閉鎖されています。ここには中央幹線を跨ぐ歩道橋がもう1本架橋される計画です。この工事が開始されました。フラワーロードを跨ぐJR駅ビルと交通センタービルを結ぶ歩道橋も17日から工事が開始される予定です。三宮駅前の変貌はまだ3年は続きます。

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