コロナ禍の観光需要減退によって大きな影響を受けた北野エリア。メイン通りである北野坂も近年は老朽化した建物の建て替えによるマンション開発が坂の中腹から北側に掛けて進行しています。
山手幹線との交差点から100m程入ったパールストリートとの交差点近くにあったモンシャトーコトブキビルが解体されています。
既に建物地上部は存在しません。また隣接した駐輪場と敷地が一体化されています。
この建物の北側が面していたパールストリート。その名のごとく、このエリアには真珠加工・卸企業の集積地で、モンシャトーコトブキビル内にも真珠を事業とする企業が数社入居していました。
北野・神戸が真珠企業の集積地になったのは太陽の光が六甲山系の山々に当たった反射が均一な光となり、真珠の査定に良好な環境だった事が一因と言われています。現在でも世界に流通する真珠の7割は神戸から輸出されています。
モンシャトーコトブキビル跡地の南隣にも真珠関連企業が集積するシャンティビルが立地しています。
さて気になるモンシャトーコトブキビル跡地の活用ですが、解体工事を発注したのは和田興産でした。従って高確率で新たなワコーレとなるでしょう。北野坂の繁華なエリアに立地しているので、できれば1階にはテナント区画を設けて欲しいと思います。
ただ北野坂には更に南側で更地が存在します。東西のスパンが非常に大きい土地です。
また建て替えの行われた北野坂のテナントビルも満室稼働には至っておらず、まだ北野のコロナ禍からの復興は途上にある状況です。
全体的に感じるのはやはり都心の縮小傾向です。老舗企業の衰退と自社ビルの老朽化によって手放された物件が次々とマンションに変わっていく。こうしたエリアの共通点は三宮から遠い事。三宮への一極集中はもはや止めようがないようです。
北野坂・モンシャトーコトブキビルの解体工事が進む 土地を取得したのはあの地元企業
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北野周辺にこれからどのような建物が建つかは今後100年の神戸の魅力を大きく左右する!!
北野周辺には日本中どこでも建ててるような建物ではなく、北野らしい洋風の洒落た建物を建ててほしいです。