新港第2突堤の再開発が完了し、4月4日にジーライオンアリーナ神戸が開業しました。神戸市が国有地だった第2突堤を取得し、21年秋に民間事業者に対し、同突堤の再開発に関するプロポーザルの公募を実施。22年12月に優先交渉権者にNTT都市開発、NTTドコモ、スマートバリューが決定し、One Bright Kobeが運営する1万人規模の多目的アリーナを建設するプロジェクトが始動しました。
着工は23年3月。2年の工期を掛けて、大林組が施工したアリーナが遂にオープンを迎えました。施設を運営するOne Bright KOBEは、アリーナのみでなく、突堤全体を集客エリアとして捉え、「港湾環境整備計画」の国内初認定を受けて、突堤先端緑地にも集客施設を整備する事になり、エリア全体を「TOTTEI KOBE」として、エリアマネジメントを行います。
このアリーナは西宮から移って来た神戸ストークスのホームアリーナとなった他、音楽ライブや様々なイベントに対応する最新の音響、映像設備を完備し、年間100万人の興行を行う他、エリア全体で300万人の集客を目指し、平均約8,000人/日をエリアに呼び込む想定です。
先週末は様々な開業イベントが開催され、こけら落としとして、神戸ストークスの初ホームゲームが行われました。試合は神戸ストークスが奇跡的な逆転劇による勝利を納め、新アリーナで華々しいスタートを切る事ができました。
アリーナ内には10店のテナント区画を整備し、イベント興行日でない日にも集客できるように飲食店が年中無休で営業します。
その中でも話題となっている「ユーハイム本店別館 TOTTEI KOBE」。先端技術を駆使したバウムクーヘンAI職人(自動バームクーヘン焼き機)を使って提供される焼きたてバームクーヘンの食べ放題が人気を集めています。
大階段から眺めた突堤前広場と南北アプローチ。神戸・新時代のウォーターフロントを象徴する景観が広がっています。
大階段を登り切ると、目の前に聳えるアリーナ。神戸ストークスの試合や音楽コンサートを楽しむ人々はこの時点からワクワク感に駆られる事でしょう。
大階段上の広場にもカフェ&バースタンドの「TOTTEI STAND BUOY」。BUOYオリジナルブレンドコーヒーをはじめ、ビールやワインを提供します。
アリーナのメインエントランスとなる「micware GATE」。3箇所あるエントランスで最も大きなゲートとなります。
BUOYの前にはテラス席も用意されています。
このテラスから眺める新港町・ニューポートシティ。新しい神戸の息吹きを感じるとても開放感が高く、洗練されたウォーターフロントの景観が素晴らしいです。
大階段上のゲート前広場も大きく開けており、開放感に溢れています。
広場に面して神戸ストークスのオフィシャルストアが立地。ヴィッセル神戸と合わせて、二大看板のプロスポーツチームを神戸市民も応援していきたいですね。
建物西側に配置されたショップ。前述のストア以外に、1階に7テナント、2階に3テナントの合計10テナントの飲食店が出店しています。
まずは1階から。「淡路屋のおもうつぼ」。神戸の駅弁で、たこつぼを模したシグネチャー商品「ひっぱりだこ飯」で有名な淡路屋が、旗艦店をオープン。蕎麦やカレーテイクアウトグルメ等を提供。
「坂の上のとり ~ごはん&グリル~」は大人の定食屋をテーマに、定食とグリル料理を楽しめるお店。
「KOBE Bay Catch」は新鮮なシーフードや兵庫県産の厳選素材を取り入れた洋食メニューを提供する海鮮レストラン。地元漁港から直送される鮮魚を使用します。
「KOBE NOOK CAT.」は厳選スパイスとは企業秘密のフルーツを使ったカレーを提供。数十種類のスパイスをカレーだけでなくカクテルにも応用しています。
南京町の中華レストラン「皇蘭」がTOTTEIにも登場。お土産でも売られている人気の豚饅や神戸牛肉まん等のオリジナル商品を提供しています。
「神戸イタリアン WABISABI VERDE」は三宮有名BarWABISABIが手掛けるイタリアンレストランで、生パスタやピザ、焼きたてパンを食べ放題で提供。
1階の各レストランからは正面に突堤間の水域、第1突堤、更にその向こうにハーバーランドが見渡せます。
それでは2階の南側に上がってみましょう!
階段を上がってすぐにあるのが、「NO.13」。明石で人気話題のカフェです。こだわりのコーヒーと自家製スイーツやフードメニューも提供。
2階の南側に回り込むと、更にもう1店。
「神戸 サクレフルール」はフランス・パリに本店を構えるスステーキビストロ。塊肉がプレートで提供されます。
南側に開けたオーシャンビューが眼前に広がる配置です。非常に個性とバラエティ豊かな飲食テナントが揃いました。イベント開催有無に関わらず、普段のグルメにもTOTTEIに足を伸ばして利用したいですね。
南側のTOTTEI PARK GATE。アリーナの内部にも様々なスタンドがあり、イベント参加者の飲食需要も満たす環境が整っています。
突堤の南東側は搬出入車両用のパーキングに充てられています。
2階はアリーナをぐるりと1周する開放的なデッキが整備されています。
この日は夜間にもTOTTEIを訪れましたが、神戸ストークスの初戦が終わり、アリーナから大量の人々が退場する様子を確認しました。三宮行きのポートループや神姫バスも運行し、一部の人はタクシーも利用していましたが、大半の人々は徒歩で駅に向かっていました。大挙して家路に着く1万人を見ていると、エリアにこの人数が日頃から集う事による高いポテンシャルが垣間見えました気がしました。
エリアは今後、大きく変わっていく可能性を秘めています。Part2では、TOTTEI PARKや周辺の模様をレポートしたいと思います。
ジーライオンアリーナ神戸・TOTTEI KOBEがグランドオープン!開業特集Part1 アリーナの外側は10店の飲食店テナントが揃うグルメ施設 アリーナを含めて年間300万人の集客を目指す
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