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神戸市が令和7年度の予算案を発表 Part3 ウォーターフロント地区の魅力向上


神戸市の来年度予算案Part3は中突堤から新港突堤に掛けたウォーターフロントエリア及び都心とウォーターフロント間の道路整備による回遊性向上についての重点投資施策について取り上げたいと思います。

ウォーターフロント地区の魅⼒向上

ウォーターフロント地区の再開発 36.17億円
  • 中突堤エリアの再整備(中央ビル北館解体、周辺道路・緑地整備、回遊性向上検討)

解体が完了した中突堤中央ビル南館に続き、残る北館についてもいよいよ解体工事に着手する模様です。この解体の完了する26年度以降に中突堤中央ビル跡地を再開発する事業者の公募を想定しており、中突堤の再開発が本格的に始動します。


  • 京橋地区の埋立に船だまりの再整備

神戸地方合同庁舎の南側に広がる船だまりを浜手バイパスの更に南まで埋め立て、メリケンパークと新港町エリアの距離をグッと縮めると共に、新たに生まれる土地をウォーターフロントの賑わい拠点として再整備する為、船だまりの移設を行います。水上警察署と同様に移設先はポートアイランドの北側が計画されています。


  • 新港第1突堤周辺の緑化整備

第1、2突堤間の水域に大型艇を中心としたマリーナを整備するにあたり、これに面する第1突堤の緑地を再度、整備しなおす計画を進めます。この緑地内にはプラン・ドゥ・シーが運営するカフェレストランやトイレの設置も含まれており、ウォーターフロントの新たな賑わい創出拠点としての機能発揮が期待されます。


  • 税関本庁前交差点周辺の道路改良工事
ウォーターフロントのにぎわいづくり 3.24億円


 

  • 新港第1・第2突堤間の⽔域活⽤の推進(大型艇を中心としたマリーナの整備)
  • 夜間景観の魅⼒向上(ライトアップ照明整備)
  • 週末花⽕「みなとHANABI」・ライトフェスティバルの開催

ジーライオンアリーナ神戸の開業を皮切りとして、マリーナの整備準備を進めると共に、夜間景観の向上やイベントを開催し、ウォーターフロントエリアでのナイトタイムエコノミーの活性化を促進します。

来年度も新港突堤周辺と中突堤を中心にウォーターフロントの再整備を進行させます。特に新港地区は賑わいが生まれる大きな転換点を迎える事になり、都心再整備とも連携して、広域圏からの集客も牽引していく事になります。神戸が国際観光都市としての地位を確立できるかどうか。進められている施策の真価が問われる段階に入っていきます。

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  1. いかなごん より:

    ハーバーランド周辺の未来予想図にはかもめりあ裏の駐車場にノートルダム神戸と同規模のビル、高浜岸壁からポートタワーまで一直線の陸路が造られている様子が描かれていましたね。今は新港町がアツいですがハーバーランド側も将来的にはさらなる発展がありそうで楽しみです。

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