名谷

リノベーション神戸・(仮称)神戸市須磨区西落合1丁目新築工事 リビオシティ神戸名谷 地上躯体構築中 人口流出の勢いに歯止めを掛かられる日は来るのか



地下鉄西神・山手線沿線では絶大な人気を誇る名谷駅前に9年ぶりとなる分譲マンションの建設が進行しています。リビオシティ神戸名谷は日鉄興和不動産と関電不動産開発が手掛ける315戸の大規模マンション開発です。



昨秋より地上躯体の構築が開始されていましたが、2棟構成の建物は両棟共に既に5階程度まで躯体工事が進められています。



より規模の大きな南棟は板状マンションの形状ですが、2棟の組み合わせと、異なる種類のガラス手摺を採用した意匠によって、ランドマーク性が高められています。



再整備の進む名谷駅前とあって、この物件の人気や注目度の高さが際立ちます。ここ最近は都心エリアのマンションは規制によってコンパクト化が進み、逆に郊外では市内各所で大規模マンション計画が目白押しです。



大規模マンションの建設が進む事は人口流入には大きな貢献要素となります。未だ神戸市の人口流出は歯止めが掛からず、全国ワースト級の状態から脱却できていません。やはり若者の市外転出の勢いを止められないようです。市内に雇用や商業、文化的な魅力やボリュームが未だ絶対的に不足している事が要因でしょう。



ここ数年、都心やウォーターフロント、郊外拠点でようやく変化の具現化が進み始めましたが、本格的な変化はまだこれから。コロナ前に顕著だった大阪への雇用流出は、インバウンドによる宿泊、観光、飲食需要の後ろ盾が大きく、また観光需要が回復した今、同様の状況が起こりつつあります。神戸空港国際化や現在の施策がこの流れにどの程度のインパクトを与えられるのか。今後の動向に注視していきたいと思います。

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  1. KK より:

    神戸市のニュータウンと他のニュータウンを比べると、映画館や大規模なショッピングモールが少ないと感じています。
    西神中央や名谷付近にシネコンやショッピングモールがあれば、子育て世代の流入に期待できると考えています。

    名谷や西神中央では、商業施設のリニューアルが進んでいますが、追加要素として映画館(シネマコンプレックス)や屋内外型のエンターテイメント施設の誘致が必要と考えています。

  2. EYESTAR より:

    細かい要素含め神戸など近畿圏が、首都圏に対し劣等感を抱かれるような状況下が若年層の人口流出に繋がっている原因ですね。子育て世代や中高年層は学費や福祉面での住みや
    すさを重視するのでその限りではないにしても、だからと言ってこれらの世代のみを優遇しても流出の抑止力とはなり得ず、これからもなし崩し的に高齢者を除く世代が市街転出してしまう状況は目に見えています。

    したがって神戸空港を独自の路線で国際化を進め、全国的に優位な立場を確立すると同時に、幕末開港以来、国際都市としての知見や実績を積み上げてきた神戸市のノウハウを最大限生かす施策が今後ますます重要になると考えています。

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