ウォーターフロント

神戸第2地方合同庁舎別館の解体状況と南側の船溜まりの埋め立て後について



長年、幽霊ビル状態にあった海岸通沿いの神戸第2地方合同庁舎別館。海岸通の南側に立ち並ぶ建物を撤去し、都心から再び波止場を眺められる風景を取り戻そうと神戸市が構想を描きましたが、近年のグランドデザイン練り直しにより、埋め立てによって海岸線を更に南下させる形に計画が変更されました。



しかしそれ以前に神戸市は同別館の土地を国より譲渡を受けていたようで、この建物の撤去を昨秋から開始しました。



順調に解体工事は進行しており、3月末までに撤去は完了を迎える予定です。



既に仮囲いの外からはかつてあった建物の姿を拝む事はできません。



神戸市はこの庁舎跡地においてサウンディング型市場調査を実施。今後、南側の船溜まりが埋め立てられると、この跡地が新たなウォーターフロントの導入部として機能する事が期待される為、民間事業者に活用方法を模索して貰う為の調査です。



市はこの場所に低層の集客施設の誘致を検討しています。先月には、事業者との対話の機会が設けられる予定でした。近日中に調査結果が公表されるものと思われます。



この船溜まりの埋め立ての為に、新たな船溜まりを整備する必要がありますが、ポートアイランドの北公園東側が代替機能を担うようです。



埋め立てによってウォーターフロントに新たな土地が生まれる他、メリケンパークと新港町の距離がグッと近くになり、東西のウォーターフロントエリアの一体化が望めます。ジーライオンアリーナ神戸の開業が、エリアのゲームチェンジャーになる可能性が高く、メリケンパークと新港町間の回遊性向上は、一帯の活性化における必須項目です。この広い空間の活用法もしっかりと検討されるべきでしょう。渋滞を避けてポートループが走れるように専用レーンを設けても良いかもしれません。

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  1. EYESTAR より:

    海側・山側それぞれからの眺望を妨げないよう低層建造物に拘っているのでしょうが、確実な集客が見込める提案があるならば、柔軟な姿勢で耳を傾けるのも良いのかもしれませんね。
    折角埋め立ててまで回遊性の向上を狙うエリアですから、効果が最大になるよう取り計らってもらいたいです。

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