4月18日のオープンまで残り3ヶ月に迫る神戸空港第2ターミナル。ターミナルビル内外の仕上げが進められています。
ターミナルビル東側エントランス前の車寄せアプローチもアスファルト舗装が完成。
メインエントランスになるものと思われる東側側入口の風除室も出来上がり、新ターミナルに相応しい佇まいを有しました。
先週の神戸市長の会見では、神戸空港に乗り入れを希望する航空会社から複数の打診があり、早くもキャバシティの許容を超える模様で、全ての受け入れは難しいとの見解を示しました。
このキャパシティは便数上限の40回/日を超えるという事なのか、CIQを含むターミナル機能なのかは定かではありません。ただターミナル機能は少なくとも便枠上限の20往復便までを対応できるように備えておく事は最低限の必須項目です。
これまで就航を正式に表明し、かつ定期的な運航便数を明らかにしているのは、大韓航空と台湾のスターラックス航空の2社ですが、大韓航空は、1日2往復便の4回、スターラックスは台中便が1日1往復の2回、加えて台北は週3便とされているので、就航日に2回と、これまで8回/日が埋められている想定です。残り32回/16往復便が埋まってしまう程の就航希望があるという事でしょうか。
ターミナルと駐機場を結ぶランプバスも運行台数によるキャパシティを検討する必要がありそうです。発着便の時間を均等にばらけさせて、一定の時間に集中しないように図る必要があるでしょう。国内線は朝夕に便が集中していますが、国際線には幅を持たせる形が望ましいと言えます。
国内線の搭乗待合室とランプバス乗場です。
着々と第2ターミナルビルの完成が近づいている中、第1ターミナルビルでもフロアのリニューアル工事がスタートしました。
フリースペースとして使われていた3階東側エリアが仮囲いによって閉鎖されました。今春にオープン予定のフードコートへの改修工事がスタートしています。
代替のフリースペースは1階到着ロビーのコンビニが営業していたエリアに移設となりました。
3階の一部にはベンチも設置され、フリースペースを代替しています。
フードコートが開業すると、ターミナル内の飲食店の供給不足がかなり解消される事になるものと期待されます。関西空港も伊丹空港もフードコートが高い人気を誇ります。
第2ターミナルビル内の商業施設や飲食店がどのように開設されるのか定かではありませんが、この建物で上限80便/日をこなすとなると、最低でも現在の第1ターミナルと同程度の設備は必要になるでしょう。今後、空港設備については、どの段階で明らかになるのでしょうか。
神戸空港サブターミナル(仮称)整備事業 第2ターミナルビルの建物完成 外構工事も進捗 第1ターミナル3階リニューアル工事もスタート
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神戸空港にアジアの10社以上が就航希望で既に建設中の第2ターミナルビルのキャパを超えるらしい。国土軸に位置する神戸空港の好立地が予想通り多くの航空会社の高い評価を得ているようです。
キャパシティ不足は主にCIQ体制の問題だと理解していますが、関係省庁と人員調整や運航時間枠拡大調整を行い、希望航空会社の要望は全て受け入れる事が望まれます。現実に世界の多くの航空会社が国際線乗り入れを希望している以上、更なる拡大路線を取ることが早急に求められます。
成長インフラ不足の関西圏で、これ以上無意味な規制を続けて、折角の交通インフラを最大活用しない愚策は有り得ません。規制緩和後の自由競争となれば就航便は航空会社と利用者の利便で決定するのが順当であり、神戸空港は“関西圏の羽田空港”としてもっと積極的に西日本の基幹空港を目指して欲しい。
増便枠が40便で
ターミナル新設してもその処理が厳しいというなら
そもそも新ターミナルの設計が悪いとしか思えません
それとも人員的な問題なのでしょうか
機会ロスだけはなんとしても避けて頂きたい
1月4日付の神戸新聞記事によると、大韓航空とスターラックス航空のほか、中国の大手航空会社やLCCの春秋航空が就航を計画および申請していたり、シンガポール航空も関心を示しているそうです。これらをすべて受け入れて40便/日が埋まってしまうのかは定かではありませんが、やはりCIQの処理能力不足に起因するのではないかと思います。当面はチャーター便のみという事で職員は常駐ではなく出張対応を予定していたようですので。
開業日までにこの問題をクリアできるよう、懸命の対処が行われている事を願います。