神戸市が計画する中突堤の延伸工事がいよいよスタートしました。現在、中突堤の岸壁の全長は285m。これを20m延伸して、より大型の客船が着岸・係留できるようにするという計画です。
岸壁の端から20メートル沖の海底にくいを打ちこみ、係留ロープを結べるようにする工事です。昨秋に着工し、今年度中の完成を予定していましたが、工事着工は半年程遅れたことになります。従って完成は夏頃でしょうか。
この日はにっぽん丸が中突堤に停泊していました。同船は商船三井客船が運航する外航クルーズ船で三菱重工神戸造船所で建造されました。母港の神戸港には頻繁に入港しています。
にっぽん丸の全長は166.65m、総トン数は22,472トンと比較的小さめのクルーズ船です。中突堤に着岸するとこんな感じです。
続いてこちらは日本クルーズ客船の運航するパシフィックヴィーナス。全長183.4m、総トン数26,518トン。日本船籍の船としては2番目に大きな船だそうです。これらのクラスの船であれば、中突堤はまだまだ余裕がありそうです。
お次はオセアニア・クルージイズ社に所属するノーティカ。全長181m、30,277トン。旅客定員は684名。全長はパシフィックヴィーナスより若干短いですが、ボリュームは遥かにこちらの方があります。
そして最後は飛鳥II。郵船クルーズが所有・運航している外航クルーズ客船で日の丸船籍では最大の客船です。全長は241m、総トン数は50,142トン。流石にこのクラスになるとその大きさに圧倒されます。メリケンパークオリエンタルがほとんど見えません。でも中突堤に接岸できるのはこの飛鳥クラスまで。
こちらはポートターミナルに接岸中のサン・プリンセス。プリンセス・クルーズが運航しているクルーズ客船で全長は261.3m、総トン数77,441トン。にっぽん丸より100mも全長が長いです。今回の岸壁延伸工事完了後にはこのサン・プリンセスも中突堤に着岸することができるようになります。中突堤にサン・プリンセスがいたら度肝を抜かれるでしょう。
しかし世界最大のクルーズ客船であるロイヤル・カリビアン・インターナショナルが運航するボイジャー・オブ・ザ・シーズの全長は311.1m、総トン数はなんと137,276トン。アベノハルカスよりも長いとは驚愕のでかさです。流石にボイジャー・オブ・ザ・シーズはこれまで通りポートターミナルでないと対応できないでしょう。神戸市は客船の大型化に伴い、更なる延伸の可能性も考えうるとのこと。いつかはボイジャー~を中突堤で見る事ができる日も来るかもしれません。
中突堤岸壁の延伸工事始まる
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やっとですね!
どうせならボイジャー級も停泊できるような拡張にしてほしかったです。
あと、今年の8月に神戸港に過去最大のクァンアム・オブ・ザ・シーズが入港します。見ものですよ。
大阪湾岸道路が神戸港をまたぐようになると、ボイジャー・オブ・ザ・シーズやクイーンメリー2などの超巨大船は、海面高の関係で神戸港への入港ができなくなります。なんとかならないものでしょうか。
mapさん
クァンアム・オブ・ザ・シーズはボイジャーよりも大きいんですか?これはぜひ見に行きたいですね。中突堤もまだ可能性は残っています。
plutoさん
航路に詳しくないですが、摩耶突堤周りでポートターミナルには来れますよね?あとは湾岸線の橋の高さを大型船も通れる位の高さに設定するしかないですね。横浜ベイブリッジ等は船の大型化が織り込まれてなかったらしいですね。
大阪湾岸道路は六甲アイランドとポートアイランド間を高架で結ぶ計画で橋桁高は59mだそうです。ボイジャー・オブ・ザ・シーズはマスト高63m、クイーンメリー2は62m、客船の大型化はますます進む傾向にあります。
http://www.kobeairport.jp/syouraizou/syouraizou.html