須磨

須磨一ノ谷プラザを含めた周辺開発について再度のサウンディング型 市場調査を実施 開発事業者が決まる可能性は?



地域交流拠点として活用されてきた須磨浦公園駅の東にある須磨一ノ谷プラザは、神戸市が、にぎわい拠点としてへの転換を図る為に2023年1月末に閉館し、現在は市バス回転地及び待機スペース、市バス停留所として暫定利用が行われています。市は2021年に「須磨一ノ谷プラザの利活用検討に関するサウンディング型 市場調査」を実施し、そのポテンシャルを確認した上で、Park PFI方式を活用した「にぎわい拠点施設設置・運営事業者」の公募を実施。二者から応募がありましたが、一者は辞退し、もう一者の提案は委員の評価点の合計が最低基準点を下回った為、「該当者なし」という審査結果が出た後、1年以上の沈黙期間が経過していました。



しかしながら再び市は仕切り直しのサウンディング型市場調査を実施します。前回の調査では、レジャー関係など6社が参加しましたが、大半の事業者が事業化に難色を示しました。しかしこの際は一ノ谷プラザのある敷地約3,253平方メートルのみが対象でしたが、今回は、同建物を含む7,000平方メートルを提案必須対象地とし、加えて任意提案用地として、須磨浦公園の一部及び全域となる199,000平方メートルが含められました。



近隣では神戸須磨シーワールドが開業し、11月には須磨海釣り公園のリニューアルオープンと、三井アウトレットパークマリンピア神戸の建て替えが完了する予定であり、今回の一ノ谷プラザ及び須磨浦公園の再整備が実現すると、これらのレジャー・商業機能を更に補完・増強する効果が期待でき、神戸ウェストコーストのリゾート化が確実なものになるでしょう。

神戸市は山陽電鉄とエリア活性化を目的とした連携協定を締結していますが、これのみでは効果の高い施策の実行は叶わず、今回の須磨浦公園全体を含むPARK PFIによって大手事業者の参画を期待したいところです。最近、全国の道の駅を中心に、フェアフィールド・バイ・マリオットの開設が盛んで、兵庫県内にも淡路や神鍋高原にも進出していますが、一ノ谷プラザ跡地にこの宿泊施設やレストランの複合施設の誘致は検討できないでしょうか。神戸須磨シーワールドとの提携も視野に入れる事ができれば、宿泊需要をより高められます。



提案には一ノ谷プラザは建替が前提で、市バスの詰所や回転場は確保が必須条件となっています。シーワールドの開業、コロナ禍の収束等、取り巻く環境が大きく変化している中での再度の市場調査に、多くの事業者から素晴らしい提案が出される事が望ましいですね。9月に実施結果が発表される予定です。

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  1. M より:

    来年2月に垂水の名谷にラムーがオープンする様です。
    ハローズ、OKストア、トーホーから変わったVドラッグ、八百鮮、三杉屋、サンディ、ラムーと今まで見たことない程垂水、特に名谷〜学が丘〜本多聞エリアに新店舗や進出が相次いでいてちょっとしたスーパーの戦争状態です。

  2. こまったちゃん より:

    うーん。須磨浦公園の再開発のサウンディング調査に変質している気がします。

    任意提案用地の方がはるかに使い勝手があるため、逆に必須提案用地は必須でもなんでもなく、「一の谷プラザの建替えが足をひっぱる、質の悪い抱き合わせ販売」のようです。

    プラザを活かすのなら、プラザを中心とした東西に任意提案用地を設定して、須磨海岸と須磨浦公園との接続性、回遊性を上げることを狙いにすべきだったでしょうね。

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