第1突堤と第2突堤間の水域活用の為の整備事業は水域の先端と根本の二箇所で工事が進行していますが、根本部分は砕石による埋め立て工事が進められてきました。
今回、現地取材した時間帯では干潮だった為、埋め立て部分が完全に水上となり、陸地化していました。岸壁に沿って部分は採石がなく、何らかのシートが敷き詰められていました。また先端には等間隔に黒い物体が配置されていました。
この埋め立て部分をにブルーカーボンの水辺として整備する方針が示されたものの、どのような形に仕上げられる予定なのかまだ完成形は見えていません。
そもそも岸壁と埋め立て海岸の間には大きな高低差があります。この差を何らかの形で解消しなければ、人々が親水空間を楽しむ事はできません。現状、階段やスロープでは傾斜が大き過ぎるのではないかと思います。
埋め立てのちょっと先の水面からは両サイドにカーブするように複数の棒が飛び出ています。
更にこの棒の出ている部分まで埋め立てを進める為の目印なのでしょうか。埋め立て範囲が拡大すると、岸壁との高低差も緩やかな傾斜で解消できる公算が高まります。
埋め立ての先にはジーライオンアリーナ神戸。北側の独立低層棟の鉄骨工事も開始されています。
水域の先では、第1突堤から伸びる波徐堤ブロックの据付が恐らく最先端部にまで達した模様です。
従って水域内では波が非常に穏やかになっています。マリーナや水上レストランの整備にもかなり前進しました。
具体的に水域内の整備スケジュールはまだ見えていません。国土交通省も水域の開発・整備推進に力を入れる方針を示しています。この第1・2突堤も国有地だったものを、神戸市に譲渡し、民間資金による再開発が進められています。水域や突堤内の緑地は神戸市が整備を行っています。
突堤基部の倉庫の解体もあと一息までの段階に至っています。水域のマリンリゾート性が高められると、この土地への外資系ホテル誘致がより容易になるのではないかと思われます。
かつての倉庫街の再開発によって、ウォーターフロントのエンターテイメント性とリゾート性の向上におけるモデルケースになるようなエリアへと成長して欲しいと願っています。
新港第1・2突堤間水域再整備 基部岸壁エリア沿いの埋め立ては更に拡大される?
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航空写真から見た櫛形突堤は神戸のアイデンティティだと思っています。第5から第8突堤、兵庫突堤も埋め立てられ櫛形がなくなってしまいました。最後の第1から第4は歴史遺産、観光遺産としても残すべきだと思います。