トアロード入口に立地する商業施設・三宮ゼロゲート。この2階には開業時、アディダスが出店していましたが、コロナ禍に退店。その後、古着屋がオープンしましたが、これも長続きせずに閉店しました。そこに間髪入れずに入ったのが、サッカーショップKAMOです。
同スポーツショップは全国に19店舗の店舗網を展開するサッカーグッズ専門店です。神戸の店は長らくトアロード上の別ビルに店舗を構えてきましたが、今回は同じトアロードでもゼロゲート内へのリニューアル移転は事実上、売場面積の縮小に繋がります。
神戸フットボールタワーとして、パウリスタビルの1-4階の4フロアを占めていた旧店舗。
建物の中核テナントとして営業していましたが、ごっそりフロアが空テナントになると、後継を見つけるのが大変です。
ここ最近、トアロードでは人通りの多さにも関わらず、路面店のテナントに空きが連なっており、更に複数のフロアに空きを抱えるビルが加わるのは好ましい状況ではありません。また通り沿いでは、コクミンドラッグ跡に新たなテナントビルの着工が控えています。
8階建てのパウリスタビルは1977年竣工と間もなく50年選手になる古参ビル。その前身は近代建築だったようで、かつてはカフェパウリスタが珈琲を提供する社交場的な存在だったそうです。
原点回帰を目指して後継にはカフェ・レストランの出店を望みたいと思います。中央幹線から南側のトアロードには意外にも飲食店が殆どありません。
パウリスタビルの向かいでは、神戸BAL ANNEXが改修工事の真っ最中です。これらもどのようにリニューアルされ、どんなテナントが入るのか。いっそのこと、パウリスタビルの空かフロアも神戸BALが借り受けてテナントを入れるという神戸大丸方式を採用するのもありかもしれません。
スプレンダーズ神戸跡のテナントビルも空きのままの状態が継続しています。
神戸BAL本館の南側も工事の手が入っています。南側のANNEX棟と1階部分は繋げてしまうという可能性もあり得るかもしれません。現在起きているトアロードにおける急激な変化は今後、吉と出るか、凶と出るか。三宮駅前エリアへのシフトによって生まれる二次空室の消化も心配の一つですが、それを占う意味でもトアロードの動向は注視が必要です。
サッカーショップKAMOの移転に伴うビルの空テナントとトアロードにおける今後の展開を考える
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク