新港第3突堤基部広場整備工事 芝生広場の整備に着手 新港町東地区の開発手法方向性をどう検討すべきか

神戸三宮フェリーターミナルのある新港第3突堤の北側基部にあった川西倉庫の大型倉庫跡地は暫く更地の状態が続いていましたが、神戸市主導による広場整備工事が開始されました。



5月末を完成予定とし、芝生広場等を中心とした緑地がウォーターフロント地区に誕生する予定です。



神戸税関に沿って整備中の広場。



芝生広場の中に園路が整備される予定ですが、園路に沿って数本の木々も植樹されました。



殺風景な新港町に緑の広場ができる事によって、殺伐とした港湾エリアに潤いが与えられ、またこれまで隠れていた神戸税関の全体を愛でられるスポットにもなります。



新港東地区についての再開発をどのように神戸市が進めていこうとしているのか。グランドデザインで示された方向性ではあまり具体性がありません。この広場となる倉庫あとちもフラワーロードに繋がる税関線に面していますが、再開発の進む西地区のようなウォーターフロント性はあまり感じる事ができません。



突堤に面した南側に立地する三菱倉庫のある土地の利用方法も含めて、西地区に偏る賑わいを更に東へと誘因する方策や、フラワーロードからの人の流れを増やし、都心エリアと新港町との回遊性を高める為の開発手法を定める必要があります。従って今回の倉庫跡地の緑地利用はあくまでも暫定利用と捉えるべきでしょう。三菱倉庫等のある土地には、KPM、アリーナに並ぶ起爆的な集客施設が必要です。敢えて思い切ってMARK ISのような大型商業施設を誘致するという手を用いるという事も考えられるでしょうか。