大栄環境が買い取り、同社の本社を入居させ、更に残りのフロアを商業施設として再出発する為に改修工事を進めてきた六甲アイランドの大型複合施設の商業棟に「ROKKO I PARK(六甲アイパーク)」が3月1日(金)にオープンしました。
前身の神戸ファッションプラザRinkが閉店して以来6年。沈黙していた大型商業施設に再び賑わいを戻す為の挑戦が始まりました。
仮囲いで覆われていた3階のアトリウム「サン広場」に面した商業棟のエントランスが再び来店者を迎え入れています!
店内に明かりが灯り、人々が出入りしているという事実だけでも感動モノですね。エントランスの両側の柱は天然木材で覆い、ナチュラルテイストな雰囲気を醸し出しています。
3階の中核テナントはドラッグストアの「キリン堂」です。他にもネイルサロン、インドアゴルフ、児童支援施設等が入っています。
期間限定のポップアップストアなのでしょうか。三宮OPA2にも入っているカバン・雑貨の「M-Factory」が出店している区画が出来ていました。ただ施設の公式サイトのフロアガイドにはこの区画はComing Soonとされています。お試し出店してみて、採算が取れそうであれば、正式に出店するのかもしれません。
エントランス横の区画は仮囲いに覆われており、内装工事が進行していました。3月中に自家焙煎コーヒーを提供するカフェ「B-COFFEE Roastery」がオープンする予定です。神戸ベルが運営するブランドです。
各フロア内にあるフロアガイドや他案内表示のデザインが小粋です。黒に塗装した鉄パイプと金網を組み合わせたインダストリアルなマテリアルに表示板を取り付けています。
Rink時代のエスカレーター周りの様子は覚えていませんでしたが、4層の吹き抜け空間になっています。内装は完全刷新されました。
4階の中核テナントは「ダイソー/THREEPY」です。
他に2区画が残されていますが、仮囲いが設置されており、内装工事中のようです。どのようなテナントが出店するのでしょうか。
5階の中核テナントは「GIGAファクトリーギア神戸」。350坪の大型店です。
5階には今月中に学習塾もオープンする予定です。
まだ各フロアの半分は空きテナント区画にやっており、今後のリーシング誘致によって施設の賑わい度合いは左右されるのではないかと思われます。
6-7階は大栄環境のオフィスフロアである為、エスカレーター周りは経由階として、神戸スポーツヒストリーのギャラリー空間になっています。
神戸におけるスポーツの歴史はラグビーやサッカー、野球等、バラエティに富んでいます。
特に大栄環境は、このROKKO i PARKの開業に合わせてか、プロ女子サッカーチームのINAC神戸レオネッサの経営権取得を発表しました。
ヴィッセル、レオネッサと男子・女子のリーグトップのプロチームが神戸スポーツ界を盛り上げています。
2フロア分のエスカレーターを経由して辿り着くのが8階。
屋内娯楽施設のナムコ・神戸スーパースタジアムです。受付カウンター横には神戸ベルのテイクアウト専門のカフェスタンドも出店しています。
神戸スーパースタジアムの受付カウンターとエントランスです。
8階はRink時代はレストラン街でした。従って天井裏にダクト等の排煙設備が備わっていますが、この階にナムコを誘致してしまった為、他のフロアに飲食店を入れるには、新たに排煙設備を設置する必要があり、多額の追加投資が発生するようです。
オープン後最初の週末でしたが、まだ取材時間にはそこまで混んでいる様子ではありませんでした。また近日中に子供を連れて挑戦してみたいと思います。
INAC神戸レオネッサのコーナーもナムコスーパースタジアム横に設けられていました。
まだ全体的にフロアに空きスペースが見られ、テナント区画はこれから徐々に埋めていくスタンスを取る模様です。
やはり大本命は1-2階に出店するヤマダストアーでしょうか。同店の開業は5月を予定しています。ヤマダストアーには確実に島外からの集客も見込めますので、この来店者をいかに上階にまで引っ張り上げられるかが成否を握っていると考えられます。
それにはやはり飲食店の誘致が重要です。モノが店舗で売れない時代に、新設される商業施設やリニューアルされるショッピングモールにおいては、いずれも「食」の充実が今やトレンドです。本来であれば、フードコートを設ける事は定石だったでしょう。多くの島民を抱える六甲アイランドでは飲食店が絶対的に不足しています。
コト消費の代表が食と言っても過言ではありません。90年代初頭に開業した大型商業施設であるこのファッションプラザ、ハーバーセンター、コトノハコはいずれも施設の再生に試行錯誤を重ねています。
ハーバーセンターは、ファミリー層向けの大型専門店を複数入れ、umieの集客力によって徐々に来店者を取り込み、更にテナントを増やしていく方法で空きフロアを時間をかけて埋めていく戦略が奏功し始めています。
コトノハコは2.5D劇場の誘致等、独自路線で施設の再生を目指しましたが、コロナに出鼻をくじかれて足踏み状態です。
ROKKO i PARKは、幾つか有力テナントを誘致する事に成功した訳ですから、これらをテコにじっくりと時間を掛けて更に魅力的なテナントを入れ、集客力に磨きを掛けていって欲しいと思います。
サン広場では、この日も多くの子供達がふわふわドームではしゃいでいました。ROKKO i PARKを訪れた親子も立ち寄っていた事でしょう。
施設のグランドオープンはヤマダストアーの開業する5月11日以降であり、本格的な勝負はそこからと言えそうです。末永く腰を据えて頑張って欲しいと思います。
ROKKO i PARK (六甲アイパーク)が神戸ファッションプラザ内に開業 新たな集客拠点として復活できるか
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駐車場1時間300円
駐車サービスばらばら
これじゃダメでしょうね
いつもブログを拝見しております。
ロッコウアイパークの9階がどうなるのかが気になります。以前は、MOVIX六甲の映画館があったため、上映設備が残っている場合は、映画館を誘致してほしいと考えています。
神戸市内にあるシネコンが、HAT神戸と三宮、ハーバーランドの3か所にしかないため、六甲アイランドや名谷、西神中央方面に新設してほしいと感じています。※採算性や上映設備が重視される。
また、飲食店が少ないため、フードコートやレストランの出店が必要であると感じています。
地元住民として長い間、ファッションプラザの復活を待ち望んでいました。
確かに飲食店は思ったより少ないですが、神戸ベル系列の店舗が2店舗あるので、そこはまたの機会に行ってみたいと思います。神戸ベルは住吉にもありますが、あちらはリブの改装工事により今月いっぱいで閉店するとのことです。
おっしゃる通りかと思います
大本命のヤマダストア、KOBE super studium、に加え実はファクトリーギアも界隈では知らない人は居ない他府県からも集客が見込める優良テナントです
ドラッグストアやダイソーは島民の悲願であり集客力は盤石でしょうし、第一歩としては非常によくまとまったテナントリーシングだと感じます
bellの新形態は西神中央でも人気のようですし期待したいですが、やはり、食の充実などコトに対する更なるテナント誘致は必須でしょう
umieのように腰を据えて、魅力的なテナントを徐々に増やしながら、六アイの復権に貢献して欲しいところです
島外からの来客は厳しいような気がします。
駐車場が有料であること。
六甲ライナーの運賃が高いこと。