雲井通5丁目の再開発で計画されているバスターミナルI期ビル。昨日のPart1にて、新旧立面図や商業施設の入る基壇部3階までの最新平面図についての詳細分析を行いましたが、今回は4階以上の平面図を確認していきたいと思います。
4階平面図です。北側に無注空間のような大きなスペースが確認できますが、楽屋や倉庫等、大ホールに関連する用途に使用されるのではないかと推測します。左側にバーティカルパッサージュと呼ばれる垂直動線を担うエスカレーターがあります。左下のグリーンで囲われた部分は観覧場とされた190平方メートルのスペースです。これまでのイラストだと多目的スペースと称されてきた小ホールです。
5階平面図です。この階から1,800席の神戸文化ホール大ホールに取って代わるホールの1階席とステージが北側半分以上を占めます。左下は多目的スペースが陣取っています。
6階平面図です。大ホールの2階席とメインのホワイエがフロアを占有しています。バーティカルパッサージュ周りも床にデッキ材が採用されるようです。
7階平面図です。3階席とホワイエの他、南側のブルーで囲われたスペース380平方メートルには飲食店舗が入る設計です。イベント鑑賞前後の軽食需要を満たす店舗かと思われます。これはとても良い施設です。
8階平面図です。3階席が更に左右に広がっています。このフロアがホールの最上階となります。9階はホールの真上となり、どういった機能が与えられるのかは不明ですが、一部は三宮図書館になるようです。
10階平面図です。左側の細長いスペースが三宮図書館です。北側の大階段のあるスペースが屋上庭園。庭園とエレベーターホールの間のブルーのスペースには飲食店舗(220平方メートル)が新たに加えられました。以前は業務スペースをこのフロアに設けていましたが、ここにほ飲食店があるべきと旧平面図の解説記事にて記述しましたが、これが実現しそうです。恐らくカフェになるでしょう。ブック&カフェ&屋上の組み合わせは非常に相性が良い事は各地の施設で立証済です。これは嬉しい変更です。カフェ内での図書利用も可能だと更にベターですね。
11-16階及び平面図です。三宮におけるフラッグシップオフィスとなるオフィス空間が備わるフロアです。基準階面積は350坪を想定しています。18-22階についても同じフロアレイアウトが適用されますが、利用されるエレベーターが異なる設計です。中層階(右3基)と高層階(左3基)で使用されるエレベーターが分かれます。
17階平面図です。この階から高層階用のエレベーターが使用されます。
23階平面図です。オフィスフロアとホテルフロアの境界となる切替階です。
24階平面図です。このフロアからテイクアンドギヴ・ニーズ社が運営する高級ブティックホテル「EVOL HOTEL KOBE(仮称)」となります。レセプションホールも設けられるフロアになるのでしょうか。南側に面して220平方メートルのバンケットが設けられます。東側にホテル共用部専用エレベーターが設置されています。
25階平面図です。北側に210平方メートルのバンケットを設け、南側は吹き抜け空間となります。
26階平面図です。この階は北側に吹き抜け、南西角に90平方メートルのバンケット。その隣の部屋はフィットネスジムでしょうか。
27階平面図です。南側は全て吹き抜け。北東角に230平方メートルのバンケット。ホテル共用部に合計4つのバンケットが設けられる事になります。他にチャペルやスパも整備される予定です。
28-29階平面図です。28-30階の3フロアが客室階となり、およそ各フロアに18室、合計50-60室が供給されます。眺望を活かした贅沢なしつらえの客室となる事でしょう。想定されている客室単価は30,000円〜200,000円。
31階平面図です。このフロアから再度、共用部となり、三方をレストラン3区画で埋める事になります。南西のコーナーの部屋を無料展望ルームにして貰えると嬉しい限りです。
32階平面図です。バーを併設したループトップのインフィニティプールが備えられるフロアです。南側で左右に広がる箱がプールであると思われます。それに面する中央のブルーの部分がバーでしょう。
国内では恐らく日本一高い場所に位置するホテルプールになるでしょう。海外ではドバイやシンガポールの高層ビル屋上にプールがあるホテルは存在しますが、国内では非常に稀で、話題性は高いと思われます。ドラマやCM等の撮影でも登場して有名になるかもしれませんね。
最上層ホテルフロア(24-32階)の南・東立面図をアップして切り取ってみました。25、26階の吹き抜けが目立つ他、31階のレストランフロアの南側はカーテンウォールが半分しか高さがないので、屋外テラスになるのかもしれません。また32階は東側が出窓のように突き出した形状になっています。
最後は屋上庭園の様子です。大階段を含めて、グリーンの部分に緑化が図られます。南側は高層棟が聳え、西側もII期ビルが建つ為、庭園からの眺望は主に北側の六甲連山ビューです。建設工事はまだ序盤ではありますが、完成までは4年を切りました。様々な期待が膨らむバスターミナルI期ビルの計画です。
神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 最新図面から読み解く再開発ビルの詳細 Part2
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バスターミナルのビルが札幌の駅ビルに近いイメージです。