三大メガバンクに次ぐ規模を誇る都市銀であるりそな銀行が神戸支店を現在の栄町通から三宮地区に移転開業することが判明しました。日経新聞がまず報じた時点では2016年1月に三宮へ移転のみが記載されていたので、「りそな銀の支店が入居できるような建物が三宮の一等地にあったかな」と色々と私の頭の中を巡らせていました。
最近、地銀などはビルの1階に拘らず、上層階に空中店舗を設けたりしていますが、流石にりそな銀が現状の神戸支店を移転させるのに空中店舗になることはないだろうと推測し、2016年1月の開業という時期から、もしや新たに店舗ビルを建設するために用地を確保したのでは?と勝手な憶測を立てたりしていました。
りそな銀の前身は大和銀行とあさひ銀行です。大和銀は元々、震災前は三宮中央通りに支店を構えていました(旧播州信用金庫三宮支店跡)。もしやここに再度、復活するのでは?と期待を膨らませました。
この他、シティバンクが日本から撤退を模索しているので、そごう新館の神戸支店跡?とも考えたりしましたが、これも2016年1月の開業を明確に謡っているので、可能性はほぼゼロと。
まさか一等地も一等地である三ノ宮駅前となる三宮ビル北館とは思いもよりませんでした。ライバルの三井住友銀や三菱東京UFJ銀が国際会館前交差点にひしめいているのを尻目に、昔は金融街だったとは言え、唯一の支店を南京町の片隅である栄町通に置いておいては都市銀行の名が廃ります。しかしまさかこのウルトラCとは思いませんでした。
しかしこの一等地の新ビル低層階が銀行支店であることは街の活性化にとってはどうなんでしょうか。3-12階はP&Gジャパンの本社オフィスとなる北館ですが、個人的に北館の低層階には物販・飲食店が誘致されるものと勝手に思い込んでいました。今回のりそな銀の三宮移転も一連の三宮再開発計画の波及効果であろうことは言うまでもありません。
北館の低層部ファサードも南館とほぼ同様の形態であるハイサッチのガラスとなっています。
実は南館も1階部分には関西アーバン銀行が出店しています。しかしフロアを北と南に分けており、その南側のみが同行で北側はBEAMSが出店しています。
北館でも同様のフロア構成を期待したいところですが、どうでしょうか。りそな銀から公表された全体像パースでは敷地の北東と南西に垂直式の看板が設置されていますので、1階フロアを全面的に賃借することになっているのかもしれません。りそな銀行神戸支店の他、現在、三宮セントラルビルに入居する神戸ローンプラザも北館の店舗に集約されます。合わせて2016年1月開業です。
つまりはビル自体の竣工は来年末に迫っていることになります。したがって来年10月にはビルの外観が完成していることでしょう。1年後の話です。ゲートが開いていました。乗り入れ構台が大きく敷地内部へと続いています。鉄骨の支柱によって支えられて、宙に浮かぶ鋼鉄製の台で、重機やトラックが文字通り乗り入れて両脇にぽっかり空いた穴から資材を供給したり、廃棄物を排出したりします。
地下階は2階の規模となり、さんちかとも直結します。南館とも地下道で連結する予定です。市道は鉄板の仮地盤が設置されており、地下道の整備も同時に進められています。地下階には飲食店等の出店が考えられます。この地下道連結によって、さんちかから地下鉄海岸線の三宮花時計前駅に連絡する新ルートが誕生します。
先日も近隣地区で阿波銀行神戸支店ビルの建替計画を取り上げたばかりですが、りそな銀行、P&Gジャパン本社の移転によって三宮の業務集積地区としての核が格段と上がることになります。今とても元気な名古屋や広島のようにもっともっと大型プロジェクトがこれら駅前計画に続いて欲しいものです。ちなみに栄町通のりそな銀行ビルの今後の活用方法も気になるところですね。
りそな銀行神戸支店が2016年1月、三宮ビル北館に移転
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その一報を聞いた時、「銀行ですか。。。」といった感じですね。
従来の完成パースを見たときもそれほど大きな期待はしていませんでしたがやっぱり。
三宮ビルの面する通りは歩道の拡幅、美装化がされる所でもあり、場所柄、札幌三井JPビルディングとかコレド室町・日本橋といった様なものは、森本倉庫さんでは無理でしたかね。
三宮の活性化のためには、大規模ビルの新築の場合は、低層階には店舗を入れることを義務付けるとか、考えたほうがいいかもですね。
土日に賑わいの無い金融機関は、空中店舗にしてATMのみ1Fでいいような気がします。
まあ、金融機関が集約されることで、今後の周辺の開発が活性化されることを期待しましょう。
既に震災と銀行再編で神戸の金融地区としての地位を
失いかけている栄町通ですが、今後益々この傾向は進むでしょう。
人間が多く、各種産業の集中した場所に支店を置くのは当然の成り行きですが
南京町以外の元町以西の市街地が縮小し、神戸の他の土地同様に
高層マンションを中心とした住宅地に変貌する事に何処となく寂しく感じます。
旧勧銀神戸支店の如き建築も殆ど残っておらず、観光地には到底なりませんが
三宮と毛色の異なる商業・産業地区として再編出来なかった事が残念でなりません。
人様のブログに悲観的なことを書くのが失礼なのは承知ですが敢えて書かせて頂きます。
まさか銀行になるとは最悪の選択になってしまいましたね・・
ここに海外のスーパーブランドや人気のセレクトショップが出来るのと銀行では雲泥の差です・・
こんなに刻一刻と街の様子が変化していく中で、行政はまだ半年も三宮構想会議とやらを続けるようです。
逆に言えば、デベロッパーとしては行政の縛りが無い今のうちにさっさとコストのかからない開発を進めてしまうでしょう。
地味な人柄ながらも、ポーアイ第二期や西神の産業立地の開発等、実行力の有った矢田さんと違って、
現市長は何がしたいのかさっぱり見えない所も気にかかります。
残念なニュースでしたね。
周辺の開発状況を見ると”そごう”と”大丸”の勢いの差がそのまま表れているような感じですね。
そごうは、大丸と言う成功例があるのに本館隣の大規模開発を活かすことが出来なかった。
神戸大丸は自己の伸長を面開発で捉え魅力ある街づくりに努める創造力がありますが、そごうは点でしか見ることが出来ない。その差は歴然ですね。
夢想家さん
こうした大規模再開発ビルには旧居留地と同様に低層階には賑わいを生む施設の導入を必須とするべきですね。今までも銀行だったので現状維持と言えばそうなのですが、やはり再開発にあたり、変化を期待したかったです。
ハヤミさん
乙仲通は裏通りではありますが、その点、うまい変貌を遂げていると思います。それが栄町通にまで波及しないのがもどかしいですね。
kingiさん、sirokumaさん
やはりそごうが大丸のように一括借り上げして、サテライトの路面店化したりする構想があれば大きく違ったのかもしれません。セブンアンドアイはコンビニに大儲けしているものの、傘下の百貨店をどうしたいのか全く方向性が見えませんね。なので、そごうにはあまり期待ができないです。神戸店のみの独自工夫では限界があります。