今年の夏もグランピング体験を味わう為、県外遠征してきました。今回、訪れたのは鳥取県鳥取市西部にある湖山池。日本最大の池で、周囲18km、面積が6.9平方キロメートルもあります。実質的には湖かとは思います。また池内には大小様々な島が存在します。
その中でも最大の島が青島です。この島は架橋されており、陸上から徒歩でのアクセスが可能になっています。青島は無人島ですが、島内には公園が整備されており、キャンプ場としても活用されています。
青島へは車では渡れない為、橋の側に無料駐車場が整備されています。車はここに停めて、徒歩で橋を渡って島内へアクセスします。
青島大橋を渡って見えてくる緑豊かな青島。周囲1.8キロメートル、面積1.47平方キロメートルの無人島です。
橋を渡り終えるとすぐに見えてくるのが、今回の訪問先である「アースステイ青島」。2022年11月3日にオープンしたばかりで、開業からまだ1年も経っていません。
このグランピング施設の特徴は、無人島にあるキャンプ場というシチュエーション自体にもワクワク感がありますが、グランピング施設にてデフォルトで提供されるBBQやドームテントでの宿泊以外にも、複数の無料アクティビティが提供されている点です。その点については後程、触れたいと思います。
敷地内にはドームテントが6棟、設置されています。従って、1日辺りのゲストは6グループと小規模なグランピング施設です。池のほとりにありますが、川や海のように増水や高潮等を心配する必要もありません。
流行りのドームテントは片側が窓になっています。部屋の大きさは28.26平方メートル。
入口にはしっかりとしたドアが設けられています。鍵も上下に二箇所付いており、外出時のセキュリティも万全です。
ドームテント内の様子です。水辺側のテントと山側のテントで、インテリアのテーマを変えているようです。水辺側の「コースタル」スタイルの部屋は、海岸沿いのリゾート地にあるおしゃれなコテージをイメージした爽やかなオーシャン風、山側の「ボーホーリュクス」は都会的な雰囲気に、民族調アイテムを加えた人気のインテリアスタイルとなっています。
今回、宿泊したのは山側の「ボーホーリュクス」でした。
シングルベッドが4台備わっていますが、最大6名まで(5名以上はエクストラベッド)の宿泊が可能となっています。
家具については各テントで異なるソファーやコーヒーテーブル、ラグが設置されているようです。グランピングの醍醐味である快適なテントステイが提供されています。
入口横にはハンガーラックや傘立て。ティッシュやおしぼり、紙コップ等も用意されています。
ベッドの枕元に鏡の置かれたテーブル。テント内にはアロマの香りが充満していました。
テーブル下には冷蔵庫が置かれています。ペットボトルの水はサービス。またチェック・イン時にラムネもウェルカムドリンクでプレゼントされました。
無論、冷暖房も完備なので、ポータブルの小型エアコンが備わります。
夜間に重宝するのがこのデジタルランタン。LEDランプが内蔵されており、持ち運びに便利です。またかなりの明るさがあります。
グランピング施設の管理棟となるのが、カフェ・バーとしても運営されている「Blue」。チェックイン・アウトもこの建物で済ませます。屋根にはソーラーパネルが設置されており、キャンプ場内で使用される全ての電力を賄っているそうです。
Blueの前にあるウッドデッキ。翌朝に行われる無料で参加できるアクティビティの一つであるモーニングヨガのレッスンはここで行われました。初めてのヨガ体験でしたが、体がしっかりと目覚め、なかなか清々しい朝を迎える事が出来ました。
ウッドデッキの先にはクリアドームテントが2棟とその周りに水辺のデッキにテーブル席が用意されています。
この水辺のウッドデッキが夕食会場となっています。
バーベキューコンロが各テーブルにセットされており、運ばれてくる肉や海鮮、野菜をセルフでグリルします。
ソフトドリンクは飲み放題。中央に置かれているのでセルフでつぎに行きます。
スターターは新鮮な地元野菜とイカのアヒージョ。塩胡椒で味付けはしておらず、オリーブオイルのみで具材を煮ます。その分、素材の味をシンプルに楽しめます。
そして焼肉。牛、豚、鶏、ソーセージ。牛肉と豚肉は部位を変えて二種類ずつ。
遠赤外線の輻射熱で肉も野菜もジューシーに焼き上げます。
海鮮には丸ごとホタテ。
そして大ぶりな海老。鳥取は日本海に面しているので、新鮮な海の幸には事欠きません。
〆にはおにぎりと湖山池で獲れたしじみ汁。こちらも味噌や塩等の調味料は入れず、しじみの出汁のみで味付けされています。濃厚なしじみの味わいです。
〆が出たところで料理は終わったかと思いきや、自家製のピザが出てきました。
虫の音を聴きながら、池の上を吹く風にそよがれながら過ごす時間は何とも心地良く、いつまでもこの場所にいたいと思わせてくれました。
キャンプ場内にはシャワー等は設置されていない為、入浴は対岸に戻って車で約5分の日帰り温泉「一の湯」で済ませる必要があります。利用料金は宿泊料に含まれており、利用券はチェックイン時に貰います。
完全に日が落ちると、ガイドさんがキャンプ場の上空に広がる星空や星座、惑星について詳しい説明と準備した天体望遠鏡で見せてくれるスターツアーが2時間程、開催されています。
残念ながら宿泊日の夜には天の川を見る事は叶いませんでしたが、夏の大三角形や北斗七星、蠍座、土星、そして幾つものペルセウス座流星群の流れ星を堪能する事が出来ました。
鳥取県は「星取県」を標榜する程、全国でも最も美しい星空を見れるチャンスの多い県として知られています。鳥取でのグランピングには星空という特典が一つの特徴です。
翌朝の朝食はBlueの中で提供されました。
各テーブル毎にコンロでお湯が沸かされていてコーヒーを淹れる準備が整っています、
コーヒー豆とハンドミルが準備されていて、自分でコーヒー豆を挽きます。
コンロで作るホットサンドはあっという間に焼き上がります。最初の2枚は焦がしました・・・。
挽き立てのコーヒー豆。良い香りが漂います。
フレッシュサラダと半熟のスクランブルエッグ。そして挽き立て、淹れ立てのコーヒー。最高・最強の朝食の組み合わせです。
他にも無料で貸し出しを行っている電動キックボードで島内を一周する事もとても気持ちが良く、娘はチェックアウトまでに6周はしていました。
そんな全方位良しのアースステイ青島ですが、グランピング施設として致命的な点が一つありました。それは水回り施設が敷地内に無い事。トイレや手洗い、歯磨きは公園内にある公衆トイレを使わざるを得ない事です(女子トイレの便器には温水洗浄機が設置されているようです)。通常のキャンプでは致し方ないにしてもグランピングではあり得ない事です。予約時には、敷地内に専用トイレと手洗い場の設置工事に着手しており、近日中に完成予定との事だったので期待していたのですが、間に合わず・・・。今夏には供用開始予定のようです。この点さえ改善されれば、是非とも再訪したい施設です。
https://glampingstyle.jp/aoshima/
アースステイ青島 公式サイト
復路に立ち寄ったのが、鳥取市の南側にある八頭町の「大江ノ郷自然牧場」。「農」と「食」をテーマとしたナチュラルリゾートで、大江ノ郷ヴィレッジやココガーデン等の建物から構成されています。
大江ノ郷ヴィレッジは中でも最大級の商業施設です。
2階建てのモダンな建物内には、バンケット&レストラン、カフェ、物販店等が入っています。
牧場という名からは程遠い非常にお洒落な内装です。
店内には、この牧場の名物である「天美卵」を中心に、この高級卵を使用したスイーツ各種が販売されています。
ガラス張りの箱の中ではバームクーヘンが焼かれていたり、スイーツの生産が見えるよう工夫が随所に施されています。
購入したスイーツを楽しめるイートインのカフェコーナーやレストラン、バンケットも備わり、ゴージャスな道の駅的存在でもあります。
施設内の大江ノ郷製麺所では、手打ちうどんに天美卵を絡めた釜玉うどんが名物として提供されています。
濃厚で黄金の天美卵がモチモチシコシコのうどんによく絡みます。
敷地内にあるココガーデン。賞味期限10分の名物パンケーキが人気のカフェです。
鳥取市へは神戸から車で2〜2.5時間程の距離となり、JRの直通列車も運行されており、アクセスは悪くはありません。鳥取を訪れた際には大江ノ郷自然牧場の訪問をお薦めします。
神戸にも西区や北区で採れる農産物をフィーチャーした同様の施設を設ける事が出来れば流行るのではないかと思います。大沢の道の駅フルーツフラワーパークは最もイメージが近い施設なのではないかと思います。
https://www.oenosato.com/
大江ノ郷自然牧場 公式サイト
アースステイ青島宿泊記 日本最大の池に浮かぶ無人島でグランピング体験 充実した無料アクティビティとBBQを満喫
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