神戸市は6年を掛けて昨年度末に完了した葺合南54号線・通称「磯上ロード」の道路改良工事について、更に中央幹線から神戸国際会館前までの小野柄通の区間についても再整備を行う方針のようです。
昨年度の予算では、神戸国際会館前の交差点のみの改良工事を予定していましたが、区間全体のリニューアルに変更された模様です。
現在の対象区間の様子です。通り沿いは高度利用が進んでおり、百貨店や大型オフィスビルに囲まれている他、電柱の地中化も行われているにも関わらず、非常に殺風景な印象を受けます。
歩道の舗装は汚れと傷みが激しく、三宮ビル敷地内との落差も目立ちます。また街路灯もデザインは古く光量も足りません。
街路樹も北側には1本も無いので潤いも感じられず表通りの規格にも関わらず、裏通り感が強い状況です。
今回、交差点のみから区間全体へと工事対象を広げたのは、神戸阪急の存在が理由ではないかと推測しています。
元々、この道路の改良工事を国際会館以南から開始し、この小野柄通区間を対象にしてこなかったのは、神戸阪急の建て替えが念頭にあったからでしょう。再整備を進めるのなら、建て替えと同時に行うのが効率的且つ歩調合わせによるリニューアル効果も得られるからです。
しかし神戸阪急は内部リニューアルに踏み切った為、まだ当面の建て替えは見送られた事になります。
加えて神戸阪急の本館と別館の間を通る市道・葺合南37号線のにぎわい創出も検討されている為、これと合わせての道路リニューアルが望ましいと思われます。
葺合南37号線は神戸阪急のリニューアルによって格段に通行量が増えて、にぎわいが生まれていますが、磯上ロードと同様に非常に殺風景な通りです。
神戸阪急の建て替え時には廃道となる可能性がありますが、今後10年は現状維持であれば、街路樹を植える程度は行っても良いのではないかと思います。
国際会館以南同様にこの区間も車線の縮小・蛇行化と歩道の拡幅を進める事になるのでしょうか。それとも歩道の舗装更新、街灯設置、街路樹の植樹のみ留まるのか。
何故か1本だけ銀杏の木が新たに植えられていました。これは実験的に植えられたものかと思います。
銀杏並木も良いのですが、個人的には欅並木の方が洗練感があって好きです。今回の対象区間の磯上ロードも明石町筋位、美しい通りになるよう整備を進めて欲しいです。
阪急にもお願いして、本館の東側ににぎわいを生むような仕掛けや改修ができないかと も相談するべきではないかと思います。
磯上ロードは美しく生まれ変わりました。歩きやすく憩いの場もできました。歩く人の数も再整備前よりは増えた印象です。しかし通り沿いに多く存在するパーキングが新たな開発に繋がったり、ビルの建て替えが行われた案件は今のところありません。道の再整備が街の活性化に貢献するモデルケースになるのか。コロナ収束によって今後の沿道環境に注目したいと思います。
三宮再整備・葺合南54号線/磯上ロードの道路改良工事を継続 真の最終区間をリニューアルへ
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